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感染症対策米国、新型コロナウイルス感染最多のワシントン州が集会禁止 封鎖措置の可能性も

ワシントン州のインズリー知事(写真)は、新型コロナウイルス感染の急拡大を避けるため、シアトル地域における250人以上の集会・イベントの禁止を発表した。シアトルで撮影(2020年 ロイター/Karen Ducey)
ワシントン州のインズリー知事は11日、新型コロナウイルス感染の急拡大を避けるため、シアトル地域における250人以上の集会・イベントの禁止を発表した。近いうちにすべての学校を休校とする可能性を示したほか、全面封鎖も否定しなかった。
禁止の対象はキング郡、スノホミッシュ郡、ピアース郡のスポーツ、コンサート、礼拝、その他のイベント。シアトルの公立学校は12日から少なくとも2週間の休校とする措置をを発表した。
インズリー知事は会見で「新型ウイルスに対してできるだけのことをやる。医療機関には限界があり、多くの人が大挙して押し寄せることを回避したい」と述べた。また、今後数カ月にわたり、数千の感染者に救命救急措置が必要になる可能性を指摘した。
中国やイタリアのような封鎖措置を検討するかとの質問には、回避できるよう全力を尽くすが、可能性は否定できないとした。
ワシントン州の感染者数は366人で、国全体の4分の1以上。死者数は全米32人のうちワシントン州が29人を占めている。

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