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香港のこれから

【デモ隊の告白1】「前線にも行った。香港にはまだ希望を持っている」女子高校生

CONFESSIONS OF A MASK

2019年11月26日(火)18時20分
チャン・ロンヘイ(写真)、ウィニー・ウォン(文)

PHOTOGRAPH BY CHAN LONG HEI

<香港では民主派が選挙で地滑り的勝利を収め、香港政府と中国の出方に注目が集まっている。これまで半年、デモ参加者たちは何のために戦ってきたのか。本誌「香港のこれから」特集より>

香港で逃亡犯条例改正案に反対するデモが始まって6カ月。身の安全を守るため、デモ参加者のほとんどはマスクで顔を隠してきた。

時に暴徒と非難されながら、彼らは何のために戦ってきたのか。その素顔と本音を香港人の写真家・ジャーナリストが伝える。

本誌12月3日号(11月26日発売)「香港のこれから」特集で取り上げた、15人のデモ参加者による「仮面の告白」。その1人をここに掲載する。

女子高校生 YMY(16)

警察は市民を守ってくれると、小さい頃から学校の先生に教わってきた。それなのに、警察のデモ隊に対する横暴や暴行を見て、衝撃を受けている。

たった1つの逃亡犯条例改正案に対する不満を伝えるため、100万人が平和的なデモに参加した。警察が武器を持っていない一般市民に襲い掛かり、罪がない市民を無差別に攻撃するなんて、思いもしなかった。

これまで私は、平和的なデモや集会に参加した。チラシ配りや宣伝の絵を描いたりした。授業のボイコットにも参加。デモの前線にも行った。

正直、授業ボイコットの効果は限られていて、香港の経済システムにも影響を与えなかった。しかし、少なくとも若い学生たちが自分たちなりの声を上げたと世間に知らせることはできた。授業ボイコットは学生たちにしかできないことだ。

デモ隊側の「5大要求」の中で、真の普通選挙実現は香港政府や中国共産党にとって一番受け入れにくいだろう。少なくとも(警察の違法行為調査のための)「独立調査委員会の設置」が必要。これだけはどうしても譲ることができない。(香港に対しては)まだ希望を持っている。

<2019年12月3日号「香港のこれから」特集より>

※他のデモ参加者による「仮面の告白」:
【デモ隊の告白2】「北京の仕事を辞めて香港に戻り、消火部隊に入った」25歳女性
【デモ隊の告白3】「民主はなくてもイギリス人は愛国心を押し付けなかった」運転手
【デモ隊の告白4】「僕は会社にも行くが、闘争こそが真実」フル装備の香港人男性
【デモ隊の告白5】「この街が好きな理由を取り戻したい」香港人救急ボランティア
【デモ隊の告白6】「次の世代のために自分が銃弾を受け止める番」20歳女性
【デモ隊の告白7】「中国本土で生まれ、愛国心のある子供だったが」24歳男性
【デモ隊の告白8】「香港が中国のただの1つの省になってほしくない」中産階級の男性
【デモ隊の告白9】「警察を調査しないと、みんなの気が済まない」駅で花を供える女性
【デモ隊の告白10】「なぜ若者が遺書まで書き残し、立ち上がるのか」断食をした老人
【デモ隊の告白11】「レノンウォールの『成長』に衝撃を受けた」見守る香港女性たち
【デモ隊の告白12】「プロテスタントとカトリックが支援に駆け付けた」香港の牧師

20191203issue_cover150.jpg
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12月3日号(11月26日発売)は「香港のこれから」特集。デモ隊、香港政府、中国はどう動くか――。抵抗が沈静化しても「終わらない」理由とは? また、日本メディアではあまり報じられないデモ参加者の「本音」を香港人写真家・ジャーナリストが描きます。

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国民向け演説は「フェイク」の繰り返し。泥沼化するイラン攻撃の出口は見えない

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