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香港のこれから

【デモ隊の告白11】「レノンウォールの『成長』に衝撃を受けた」見守る香港女性たち

CONFESSIONS OF A MASK

2019年12月6日(金)13時35分
チャン・ロンヘイ(写真)、ウィニー・ウォン(文)

PHOTOGRAPH BY CHAN LONG HEI

<半年を超え、長期化する香港デモ。デモ参加者たちが何のために戦ってきたか、それぞれの本音を聞いた本誌「香港のこれから」特集より>

香港で逃亡犯条例改正案に反対するデモが始まって6カ月。身の安全を守るため、デモ参加者のほとんどはマスクで顔を隠してきた。

時に暴徒と非難されながら、彼らは何のために戦ってきたのか。その素顔と本音を香港人の写真家・ジャーナリストが伝える。

本誌12月3日号(発売中)「香港のこれから」特集で取り上げた、15人のデモ参加者による「仮面の告白」。そのうち2人をここに掲載する。

レノンウォールを見守る女性 アンガス(左、21)、アマンダ(30代)

■アマンダ

大埔区に住んでいるが、7月上旬、自宅の近くにレノンウォールができた(デモ隊支援や団結を訴えるメッセージが書かれた付箋が一面に張り付けられた壁。大埔のものは郊外に初めて現れた大規模なレノンウォール)。3児の母である私は、家事や子育てがあるのでできることが限られている。でも、ここをしっかりと守ろうと決めた。

レノンウォールの日々の「成長」を見て衝撃を受けた。みんなを励ましてくれる存在。近所の人が仕事帰りに通り掛かっては、メモに書き込みをして自分を励まし、あふれ出る感情を発散する。そこにいる私たちと話し合うことで、生きる力を呼び起こす。

■アンガス

私もこの近所の住民で、夏休みが始まってから毎日ここへ足を運び、物資の整理などをした。最も大事なのは、意見がかみ合わない人々の間に仲裁に入り、けんかをしてけがすることがないように説得すること。自分は前線に立つことができないけれど、後ろで何かできると信じている。

レノンウォールは中立派や「薄青派(やや親政府派)」をも私たちの味方に変えた。彼らは最初、デモ隊が社会秩序を乱したとしか思わなかったようだが、レノンウォールの書き込みを読み、1時間も2時間も私たちの説明を聞いて、デモの本当の理由を理解した。

<2019年12月3日号「香港のこれから」特集より>

※他のデモ参加者による「仮面の告白」:
【デモ隊の告白1】「前線にも行った。香港にはまだ希望を持っている」女子高校生
【デモ隊の告白2】「北京の仕事を辞めて香港に戻り、消火部隊に入った」25歳女性
【デモ隊の告白3】「民主はなくてもイギリス人は愛国心を押し付けなかった」運転手
【デモ隊の告白4】「僕は会社にも行くが、闘争こそが真実」フル装備の香港人男性
【デモ隊の告白5】「この街が好きな理由を取り戻したい」香港人救急ボランティア
【デモ隊の告白6】「次の世代のために自分が銃弾を受け止める番」20歳女性
【デモ隊の告白7】「中国本土で生まれ、愛国心のある子供だったが」24歳男性
【デモ隊の告白8】「香港が中国のただの1つの省になってほしくない」中産階級の男性
【デモ隊の告白9】「警察を調査しないと、みんなの気が済まない」駅で花を供える女性
【デモ隊の告白10】「なぜ若者が遺書まで書き残し、立ち上がるのか」断食をした老人
【デモ隊の告白12】「プロテスタントとカトリックが支援に駆け付けた」香港の牧師

20191203issue_cover150.jpg
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12月3日号(11月26日発売)は「香港のこれから」特集。デモ隊、香港政府、中国はどう動くか――。抵抗が沈静化しても「終わらない」理由とは? また、日本メディアではあまり報じられないデモ参加者の「本音」を香港人写真家・ジャーナリストが描きます。

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