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核戦争

印パ核戦争の危険な未来予想図

2019年10月9日(水)13時10分
ニューズウィーク日本版編集部

ROMOLO TAVANI/ISTOCKPHOTO (MUSHROOM CLOUD), ANINDITO MUKHERJEE-REUTERS (INDIA FLAG), AKHTAR SOOMRO-REUTERS (PAKISTAN FLAG)

緊張が続くインドとパキスタンの間でもしも核戦争が勃発したら?

米ラトガーズ大学の研究チームの試算によれば、推定死者数は最大で1億2500万人。これは第2次大戦の死者数の2.5倍に当たる。人的被害だけではない。1600万~3500万トンのすすが大気中に拡散して日照を遮ることで、世界的な気温の低下や降水量の減少が起きるとみられる。

その結果、農産物の生産性は全世界で15~30%、海産物の生産性は5~15%低下。大規模な飢餓や病気の蔓延によって死者数がさらに増えることもあり得る。

■印パの核戦争が勃発した場合の推定最大死者数

1億2500万人

■大気中に拡散されるすす

1600万~3500万トン

■農産物の生産性

15~30%低下

■海産物の生産性

5~15%低下

<本誌2019年10月15日号掲載>

【参考記事】印パ核戦争の推定死者1億2500万人、世界中が寒冷期に
【参考記事】インドのカシミール「併合」は、民族浄化や核戦争にもつながりかねない暴挙

20191015issue_cover200.jpg
※10月15日号(10月8日発売)は、「嫌韓の心理学」特集。日本で「嫌韓(けんかん)」がよりありふれた光景になりつつあるが、なぜ、いつから、どんな人が韓国を嫌いになったのか? 「韓国ヘイト」を叫ぶ人たちの心の中を、社会心理学とメディア空間の両面から解き明かそうと試みました。執筆:荻上チキ・高 史明/石戸 諭/古谷経衡

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