最新記事

人権問題

英首相候補ジョンソン「香港の人びと支持、『一国二制度』揺らいではならない」

2019年7月4日(木)08時19分

英国の次期首相最有力候補のジョンソン前外相は「逃亡犯条例」改正案に対する抗議が続いている香港について、香港の人々を支持していると述べた。英リーディングで撮影(2019年 ロイター/DYLAN MARTINEZ)

英国の次期首相最有力候補のジョンソン前外相は「逃亡犯条例」改正案に対する抗議が続いている香港について、香港の人々を支持しているとし、香港が英国から中国に返還された後も高度な自治が保障される「一国二制度」が揺らぐことがあってはならないとの考えを示した。

香港では中国本土への容疑者引き渡しを可能にする「逃亡犯条例」改正案に反対するデモが行われ、香港が中国に返還された記念日に当たる1日には一部が暴徒化、議会に当たる立法府に突入した。英国はこれまでも中国に対し自由を尊重するよう繰り返し呼び掛けている。

ジョンソン氏はロイターのインタビューに対し、「香港の人々を支持しており、彼らのために喜んで声を上げたい」とし、「中国に対し、『一国二制度』はこれまでも機能してきたが、現在も機能しており、これが揺らぐことがあってはならないと強調したい」と述べた。

英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)については、EUと条件などで合意が得られなかったとしても、英議会が合意なき離脱を阻止するとは考えていないと指摘。「英国とEUの双方が支持する理性的なブレグジットを望んでいる」としながらも、「10月31日までに離脱する必要がある」とし、「保守党が政治的な絶滅に直面している可能性があることを忘れてはならない。期日までに実施しなければ、われわれは極めて困難な状況に置かれる」と述べた。

通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)[HWT.UL] などに関連して複雑化している中国との関係については、英国は中国企業を歓迎するとしながらも、「英国が重要な国家安全保障を巡るインフラを危険にさらすようなことはしないと心得る必要がある」とし、自身が首相に就任した場合、「機密情報共有を巡る『ファイブ・アイズ』協定を結んでいるパートナー国と英国の情報機関が情報を共有する能力を危険にさらすことは一切しない」と述べた。

このほかイランについては、2015年の核合意を破棄した場合、「深刻な誤り」になると指摘。「イラン核合意は著しく脆弱になっており、イランの破壊的な行動を制するための方策を考える必要がある」としながらも、「イランに対し核兵器保有の断念を呼び掛け続けることが正しい道であるとの考えは変えていない」と述べた。

ジョンソン氏はハント外相とメイ首相の後継争いをしており、約16万人の保守党員による投票を経て7月23日に新首相が発表される。

[レディング(英国) ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2019トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

ニューズウィーク日本版 健康長寿の筋トレ入門
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2025年9月2日号(8月26日発売)は「健康長寿の筋トレ入門」特集。なかやまきんに君直伝レッスン/1日5分のエキセントリック運動

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

NY外為市場=ドル下落、月間では主要通貨に対し2%

ワールド

トランプ氏、議会承認済みの対外援助予算を撤回へ 4

ワールド

訂正-トランプ氏、ハリス前副米大統領の警護打ち切り

ビジネス

再送米PCE価格、7月前年比+2.6% コアは5カ
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:健康長寿の筋トレ入門
特集:健康長寿の筋トレ入門
2025年9月 2日号(8/26発売)

「何歳から始めても遅すぎることはない」――長寿時代の今こそ筋力の大切さを見直す時

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    東北で大腸がんが多いのはなぜか――秋田県で死亡率が下がった「意外な理由」
  • 2
    1日「5分」の習慣が「10年」先のあなたを守る――「動ける体」をつくる、エキセントリック運動【note限定公開記事】
  • 3
    豊かさに溺れ、非生産的で野心のない国へ...「世界がうらやむ国」ノルウェーがハマった落とし穴
  • 4
    50歳を過ぎても運動を続けるためには?...「動ける体…
  • 5
    25年以内に「がん」を上回る死因に...「スーパーバグ…
  • 6
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害…
  • 7
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ…
  • 8
    「人類初のパンデミック」の謎がついに解明...1500年…
  • 9
    トレーニング継続率は7倍に...運動を「サボりたい」…
  • 10
    自らの力で「筋肉の扉」を開くために――「なかやまき…
  • 1
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ女性が目にした光景が「酷すぎる」とSNS震撼、大論争に
  • 2
    「まさかの真犯人」にネット爆笑...大家から再三「果物泥棒」と疑われた女性が無実を証明した「証拠映像」が話題に
  • 3
    プール後の20代女性の素肌に「無数の発疹」...ネット民が「塩素かぶれ」じゃないと見抜いたワケ
  • 4
    東北で大腸がんが多いのはなぜか――秋田県で死亡率が…
  • 5
    皮膚の内側に虫がいるの? 投稿された「奇妙な斑点」…
  • 6
    なぜ筋トレは「自重トレーニング」一択なのか?...筋…
  • 7
    飛行機内で隣の客が「最悪」のマナー違反、「体を密…
  • 8
    1日「5分」の習慣が「10年」先のあなたを守る――「動…
  • 9
    25年以内に「がん」を上回る死因に...「スーパーバグ…
  • 10
    豊かさに溺れ、非生産的で野心のない国へ...「世界が…
  • 1
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベーション、医師が語る熟年世代のセルフケア
  • 2
    こんな症状が出たら「メンタル赤信号」...心療内科医が伝授、「働くための」心とカラダの守り方とは?
  • 3
    「自律神経を強化し、脂肪燃焼を促進する」子供も大人も大好きな5つの食べ物
  • 4
    デカすぎ...母親の骨盤を砕いて生まれてきた「超巨大…
  • 5
    デンマークの動物園、飼えなくなったペットの寄付を…
  • 6
    「まさかの真犯人」にネット爆笑...大家から再三「果…
  • 7
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ…
  • 8
    山道で鉢合わせ、超至近距離に3頭...ハイイログマの…
  • 9
    「レプトスピラ症」が大規模流行中...ヒトやペットに…
  • 10
    「あなた誰?」保育園から帰ってきた3歳の娘が「別人…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中