最新記事

同性愛

同性愛差別でニベアとの契約打ち切り?──大手広告代理店FCB

Nivea Skincare Accused of Homophobia: 'We Don't Do Gay'

2019年7月2日(火)17時25分
ダニエル・アベリー

同性愛差別だという告発を受けてブランドに傷がついたケースは過去にもある。イタリアのパスタメーカー「バリラ(Barilla)」のグイド・バリラ会長は2013年のラジオインタビューで、「バリラのCMに同性愛の家族は出演させない。彼らに対する敬意がないのではなく、賛成できないからだ」と発言した。さらに、同性愛カップルが養子を取ることにも反対だと述べ、もし自分の考えを気に入らないLGBTQがいたら、ほかのブランドのパスタを買えばいい、と言った。

これでバリラ製品の不買運動が発生し、ハーバード大学は、食堂から同社製品を撤去した。

バリラのCEO、クラウディオ・コルツァーニは2019年5月、ブルームバーグにこの時を振り返ってこう述べている。「市場シェアについて危機感を抱いた。だが、それよりはるかに心配だったのは、バリラが時代遅れのブランドだと思われることだった」

企業文化の変え方

バリラはイメージ回復のため、2018年には「スパゲッティNo.5」の限定パッケージを発表。2人の女性が1本のスパゲッティを口にくわえているイラストが描かれていた。ディズニーアニメ『わんわん物語』の有名な絵を模したものだ。同社はまた、多様性とインクルージョン(包含)を推進する社内委員会を立ち上げ、ゲイ活動家のデイヴィッド・ミクスナーをコンサルタントとして招聘したほか、LGBTQを支援する非営利団体に寄付も行った。

コルツァーニは2017年に発表した声明で、「バリラの文化、価値観、行動規範には長きにわたって、多様性、インクルージョン、平等が根づいている」と述べた。「そうした考えは、当社の方針と従業員の福利厚生にも反映されている。年齢や障害の有無、ジェンダー、人種、宗教、性的指向は問われない」

(翻訳:ガリレオ)

cover0709.jpg
※7月9日号(7月2日発売)は「CIAに学ぶビジネス交渉術」特集。CIA工作員の武器である人心掌握術を活用して仕事を成功させる7つの秘訣とは? 他に、国別ビジネス攻略ガイド、ビジネス交渉に使える英語表現事例集も。


【お知らせ】ニューズウィーク日本版メルマガのご登録を!
アメリカや中東、アジア、ヨーロッパなど世界の動きから世界経済、キャリア、テック&サイエンス、for Womanの最新トピックまで、ウィークデーの毎朝お届けします。
ご登録(無料)はこちらから=>>

MAGAZINE

特集:パックンのお笑い国際情勢入門

2019-8・20号(8/ 6発売)

世界のニュースと首脳たちをインテリ芸人が辛辣風刺──日本人が知らなかった政治の見方お届けします

※次号は8/20(火)発売となります。

人気ランキング

  • 1

    寄生虫に乗っ取られた「ゾンビ・カタツムリ」がSNSで話題に

  • 2

    世界が発想に驚いた日本の「ロボット尻尾」、使い道は?

  • 3

    ハワイで旅行者がヒトの脳に寄生する寄生虫にあいついで感染

  • 4

    世界で最も有名なオオカミ「OR-7」を知っているか?

  • 5

    「日本は代が変わっても過去を清算せよ」金正恩が安…

  • 6

    世界が知る「香港」は終わった

  • 7

    異例の猛暑でドイツの過激な「ヌーディズム」が全開

  • 8

    若年層の頭蓋骨にツノ状の隆起ができていた......そ…

  • 9

    9.11を経験したミレニアル世代の僕が原爆投下を正当…

  • 10

    未成年性的虐待の被告の大富豪が拘置所で怪死、米メ…

  • 1

    寄生虫に乗っ取られた「ゾンビ・カタツムリ」がSNSで話題に

  • 2

    韓国で日本ボイコットに反旗? 日本文化めぐり分断国家の世論割れる

  • 3

    ハワイで旅行者がヒトの脳に寄生する寄生虫にあいついで感染

  • 4

    日本の重要性を見失った韓国

  • 5

    異例の猛暑でドイツの過激な「ヌーディズム」が全開

  • 6

    世界が発想に驚いた日本の「ロボット尻尾」、使い道…

  • 7

    若年層の頭蓋骨にツノ状の隆起ができていた......そ…

  • 8

    犯人の容姿への嘲笑に警告 9万件のコメントを集めた…

  • 9

    世界が知る「香港」は終わった

  • 10

    未成年性的虐待の被告の大富豪が拘置所で怪死、米メ…

  • 1

    水深450メートル、メカジキに群がるサメ、そのサメを食べる大魚

  • 2

    寄生虫に乗っ取られた「ゾンビ・カタツムリ」がSNSで話題に

  • 3

    巨大なホホジロザメが一匹残らず逃げる相手は

  • 4

    日本の重要性を見失った韓国

  • 5

    子宮内共食いなど「サメの共食い」恐怖の実態

  • 6

    2100年に人間の姿はこうなる? 3Dイメージが公開

  • 7

    異例の猛暑でドイツの過激な「ヌーディズム」が全開

  • 8

    韓国で日本ボイコットに反旗? 日本文化めぐり分断…

  • 9

    「韓国の反論は誤解だらけ」

  • 10

    ハワイで旅行者がヒトの脳に寄生する寄生虫にあいつ…

PICTURE POWER

レンズがとらえた地球のひと・すがた・みらい

英会話特集 資産運用特集 グローバル人材を目指す Newsweek 日本版を読みながらグローバルトレンドを学ぶ
日本再発見 シーズン2
CCCメディアハウス求人情報
定期購読
期間限定、アップルNewsstandで30日間の無料トライアル実施中!
メールマガジン登録
CHALLENGING INNOVATOR
売り切れのないDigital版はこちら

MOOK

ニューズウィーク日本版別冊

絶賛発売中!

STORIES ARCHIVE

  • 2019年8月
  • 2019年7月
  • 2019年6月
  • 2019年5月
  • 2019年4月
  • 2019年3月