最新記事

米朝首脳会談

トランプ、金正恩と「恋に落ちた」の真意

Pompeo Explains How Trump 'Fell In Love' With Kim

2019年2月25日(月)14時30分
ジェイソン・レモン

初の米朝首脳会談で予想外に上機嫌だった金正恩とトランプ(2018年6月12日、シンガポール)   Jonathan Ernst-REUTERS

<昨秋の「恋に落ちた」発言の意味は、北朝鮮の潜在成長力、つまりカネのことか?>

北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長と「恋に落ちた」――ドナルド・トランプ米大統領は昨年9月、こう言った。

FOXニュースのアンカー、クリス・ウォレスは2月24日、ゲストのマイク・ポンペオ国務長官にその意味を尋ねた。

ポンペオは27日からの2度目の米朝首脳会談について話をするためウォレスの番組に出演していた。ウォレスはポンペオに「恋に落ちた」の真意を問い詰め、また複数の専門家がトランプの金正恩に対する期待を非現実的と評価していることについても尋ねた。

「昨年6月にシンガポールで行った初の米朝会談の後、大統領は『もはや北朝鮮の核の脅威はない』とツイッターに投稿した。その後も繰り返し、金委員長との関係は強固なものだと言ってきた」とウォレスは指摘。そしてトランプが金正恩との関係について自慢げに語る映像を流した。

「(金が)美しい手紙をくれた。素晴らしい手紙だった。私たちは恋に落ちた」と語る映像だ。

金正恩の権力に惚れた?

ウォレスはポンペオに尋ねた。「『恋に落ちた』とはどういう意味か」

「関係というのは大事なものだ」とポンペオは答えた。「人との関係は、非核化の壮大な戦略からもっと単純な問題まで、あらゆるものに影響を及ぼす。真に力のある指導者同士が効果的にコミュニケーションを取れることは重要だ」と彼は続けた。「私はこの数週間から数カ月、それを見てきた。2人がメッセージのやり取りをし、我々のチームがそこから自分の任務を理解する」

別のインタビューで、トランプが「もはや北朝鮮の核の脅威は存在しない」とツイートしたことについては、ポンペオはこう答えた。「大統領が言ったのは、シンガポール(の第1回米朝会談)で努力したことについてであり、この努力がアメリカ国民に対するリスクを大幅に引き下げた。アメリカ国民の安全を守るのは大統領と国務長官の使命だ。我々はその達成を目指している」

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

アングル:日本株の年末需給、損益通算売りの思惑 グ

ビジネス

インタビュー:ラピダス半導体にIOWN活用も、供給

ビジネス

フジHD、33.3%まで株式買い増しと通知受領 村

ワールド

インドの卸売物価、11月は前年比-0.32% 下落
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:ジョン・レノン暗殺の真実
特集:ジョン・レノン暗殺の真実
2025年12月16日号(12/ 9発売)

45年前、「20世紀のアイコン」に銃弾を浴びせた男が日本人ジャーナリストに刑務所で語った動機とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【銘柄】資生堂が巨額赤字に転落...その要因と今後の展望。本当にトンネルは抜けたのか?
  • 2
    香港大火災の本当の原因と、世界が目撃した「アジアの宝石」の終焉
  • 3
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 4
    極限の筋力をつくる2つの技術とは?...真の力は「前…
  • 5
    南京事件を描いた映画「南京写真館」を皮肉るスラン…
  • 6
    身に覚えのない妊娠? 10代の少女、みるみる膨らむお…
  • 7
    トランプが日中の「喧嘩」に口を挟まないもっともな…
  • 8
    大成功の東京デフリンピックが、日本人をこう変えた
  • 9
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 10
    世界最大の都市ランキング...1位だった「東京」が3位…
  • 1
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だから日本では解決が遠い
  • 2
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出を睨み建設急ピッチ
  • 3
    デンマーク国防情報局、初めて米国を「安全保障上の脅威」と明記
  • 4
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 5
    【銘柄】資生堂が巨額赤字に転落...その要因と今後の…
  • 6
    【クイズ】「100名の最も偉大な英国人」に唯一選ばれ…
  • 7
    中国軍機の「レーダー照射」は敵対的と、元イタリア…
  • 8
    人手不足で広がり始めた、非正規から正規雇用へのキ…
  • 9
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」…
  • 10
    香港大火災の本当の原因と、世界が目撃した「アジア…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 3
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 4
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 5
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 6
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 7
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 8
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 9
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
  • 10
    ポルノ依存症になるメカニズムが判明! 絶対やって…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中