フジHD、33.3%まで株式買い増しと通知受領 村上氏の長女から
12月15日、フジ・メディア・ホールディングスは、投資家の野村絢氏から、旧村上ファンド系投資会社の保有分と合わせて議決権比率33.3%まで株式を買い付けるとの通知を受け取ったと発表した。写真は同ホールディングスの本社。都内で1月撮影(2025年 ロイター/Issei Kato)
[東京 15日 ロイター] - フジ・メディア・ホールディングスは15日、投資家の野村絢氏から議決権比率33.3%まで株式を買い増すとの通知を受け取ったと発表した。野村氏は物言う株主として知られる村上世彰氏の長女で、旧村上ファンド系投資会社の保有分と合わせた議決権比率を引き上げるとしている。不動産事業の切り離しや完全売却に向けて具体的な準備を開始するとともに、自己資本配当率4%を下限とする配当方針などの株主還元策を公表すれば撤回するとしている。
旧村上ファンド系投資会社などによるフジ・メディアHD株保有比率は8月下旬時点で17.33%。フジ・メディアHDは7月、大規模買い付け行為などへの対応方針の導入を決議した。20%以上を取得しようとする買付者に情報提供を求めたり、株主の意思を確認したりするなど一定の手続きを経た上で、対抗措置が必要と判断すれば新株予約権を株主に無償で割り当てるとしている。





