最新記事

医療

免疫系を強くするウイルス発見? 医学の常識にも反する作用が判明

An Immune Boosting Virus

2018年12月28日(金)10時00分
カシュミラ・ガンダー

抵抗力を弱くする5つの悪習慣

風邪予防のために手洗いやうがいを欠かさない人でも、ふだん意識せずに行っているさまざまな行動が免疫システムを弱くしている可能性がある。免疫機能が低下すれば、さまざまな病気に感染する危険も高まる。

免疫システムの第一の機能は、人体を感染から守ることだ。免疫システムを強化することは、風邪やインフルエンザ、癌などの病気への抵抗力を強めるための重要な一歩。そのためには健康的な生活をし、ストレスを抑え、運動や適切な食事を取る必要がある。反対に、免疫システムを弱体化させる5つの代表的な悪習慣は......。

1. ストレス
米ウェークフォレスト大学バプティストメディカルセンターのジョン・スパングラー教授によれば、ストレスによってコルチゾールと呼ばれるホルモンの分泌が促され、それが病原体と戦うT細胞の機能を弱める。

2. 睡眠不足
睡眠不足は、免疫システムの機能低下や、病原体と戦う細胞の減少に大きく関わっている。シカゴ大学の研究者らによれば、1日4時間の睡眠を1週間続けた男性たちは、7〜8時間の睡眠を取った男性たちと比べ、インフルエンザに対応する抗体が半分に低下した。

3. アルコール
過度の飲酒は免疫システムの反応を低下させる可能性がある。「アルコールの代謝産物であるアセトアルデヒドによって、細菌やウイルスの侵入を受けやすい状態になる」と、スパングラーは言う。

4. 質の悪い食事
精製された砂糖や加工食品、化学添加物や保存料を多く含む食品を過剰に取ると、免疫システムを弱めることがある。ある研究によれば、100グラムの砂糖の摂取で病原体を攻撃する白血球の機能が損なわれた。

5. 肥満
肥満は白血球の増殖や抗体を作る機能、炎症を抑える機能を低下させる恐れがある。

ニューズウィーク日本版 トランプのイラン攻撃
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2026年3月10号(3月3日発売)は「トランプのイラン攻撃」特集。核・ミサイル開発の断念を迫るトランプ政権が攻撃を開始。アメリカとイランの全面戦争は始まるのか?

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ワールド

中東紛争は好機、ブラジル石油投資誘致に追い風=シェ

ビジネス

中国製造業・非製造業PMI、2月はともに2カ月連続

ワールド

トランプ米政権、テンセントのゲーム会社出資維持巡り

ビジネス

航空・観光業界、中東紛争への対応に奔走 2万便超が
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:トランプのイラン攻撃
特集:トランプのイラン攻撃
2026年3月10日号(3/ 3発売)

核開発の断念を迫るトランプ政権が攻撃を開始。イランとアメリカの本格戦争は始まるのか?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビザの壁、会社都合の解雇、帰国後も続く苦境
  • 2
    縫いぐるみが相棒、孤独なサル「パンチくん」がバズった理由
  • 3
    サファリ中の女性に悲劇...ライオンに「くわえ去られる」衝撃映像にネット騒然
  • 4
    少子化に悩む韓国で出生率回復...昨年過去最大の伸び…
  • 5
    イラン猛反撃、同士討ちまで起きる防空戦はいつまで…
  • 6
    核合意寸前、米国がイラン攻撃に踏み切った理由
  • 7
    「死体を運んでる...」Google Earthで表示される「不…
  • 8
    人気の女性インフルエンサー、「直視できない」すご…
  • 9
    イランへの直接攻撃は世界を変えた...秩序が崩壊する…
  • 10
    「日本食ブーム」は止まらない...抹茶、日本酒に「あ…
  • 1
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからくりとリスク
  • 2
    村瀬心椛は「トップでなければおかしい」...スノボの謎判定に「怒りの鉄拳」、木俣椋真の1980には「ぼやき」も
  • 3
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビザの壁、会社都合の解雇、帰国後も続く苦境
  • 4
    BTS復活...でも、韓国エンタメが「苦境」に陥っている
  • 5
    中国、4隻目の空母は原子力艦か──世界3番目の原子力…
  • 6
    縫いぐるみが相棒、孤独なサル「パンチくん」がバズ…
  • 7
    「毎日が人生最後の日」だと思って酒を飲む...84歳医…
  • 8
    少女買春に加え、国家機密の横流しまで...アンドルー…
  • 9
    中国で今まで発見されたことがないような恐竜の化石…
  • 10
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 1
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 2
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 3
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 4
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 5
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 6
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 7
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 8
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 9
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 10
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中