最新記事

日本社会

地方が「成功者への妬み地獄」から脱出する4つの行動 「様子見」は挑戦者潰しへの加担と同じ

2018年11月22日(木)18時36分
木下 斉(まちビジネス事業家)*東洋経済オンラインより転載

地方を滅ぼす「成功者へのねたみ地獄」から脱出するのはどうすればいいのか?「ねたむ側」「ねたまれる成功者」双方が前向きにできる「4つの行動」がある

前回のコラム「地方を滅ぼす「成功者を妬む」ムラ社会 「3つのネチネチ」が成功者を潰す」には、「うちの地元もそうだ」「地方の問題だけでなく、うちの業界でも同じ」「うちの地元ではそんなにネチネチ言われない」などなど、本当に多数の反響がありました。

誰かの成功を見たときに「ねたみ」を感じたり、「恐れ」を感じるのは、人間としては実は自然なことかもしれません。しかし、そうした感情を制御せず、そのうえ暴れまわるなどというのはまったく理性的な行動ではありません。その地域に「新しい次なる動き」を生み出す動きを止めるばかりか、自分も衰退に巻き込まれていくことを忘れてはなりません。敵は「目の前のやつ」ではなく、もっと外にいるわけです。

「ねたみ」の負の連鎖を断ち切るには2軸で考える

では「ねたむ」「ねたまれ、疲弊する」ことによって地域が陥る「新たな負の連鎖」を断ち切るにはどうしたらいいのでしょうか。この問題の解決には2つの軸に分けて考える必要があります。すなわち、地元の人々が「挑戦者・成功者を目の前にしたときにとるべき行動」と、「挑戦者・成功者側が意識すべきこと」の2軸です。それぞれ2つずつあるので、両者を合わせると「4つの行動」と言ってもいいかもしれません。

まずは前者からです。地元に「挑戦者・成功者が出てきたとき」、どんな行動をとるべきでしょうか。

① 応援は「具体的行動」で示そう

例えば新規店舗をオープンするときに、地方の役所はすぐに家賃補助や改装費補助といった補助金などの案内をします。しかし、私が投資、経営しているプロジェクトではそうした申し出を一切断ります。補助金をいくらもらったところで、初期投資や運転資金の経費負担が少し減るだけにすぎないからです。

当たり前ですが、経営で大切なのは売り上げです。そして売り上げを作るのは、ほかならぬ地元の人たちです。

今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ワールド

ロシア中銀、EU裁判所に申し立て 資産凍結は手続き

ワールド

中東紛争4日目、攻撃広がり犠牲増加 作戦数週間規模

ワールド

トランプ氏、スターマー英首相を批判 「イラン攻撃に

ビジネス

ニデック第三者委「永守氏が一部不正容認」、 業績圧
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:トランプのイラン攻撃
特集:トランプのイラン攻撃
2026年3月10日号(3/ 3発売)

核開発の断念を迫るトランプ政権が攻撃を開始。イランとアメリカの本格戦争は始まるのか?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「毎日が人生最後の日」だと思って酒を飲む...84歳医師が語る心優先の健康法
  • 2
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビザの壁、会社都合の解雇、帰国後も続く苦境
  • 3
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからくりとリスク
  • 4
    BTS復活...でも、韓国エンタメが「苦境」に陥っている
  • 5
    少子化に悩む韓国で出生率回復...昨年過去最大の伸び…
  • 6
    「死体を運んでる...」Google Earthで表示される「不…
  • 7
    人気の女性インフルエンサー、「直視できない」すご…
  • 8
    縫いぐるみが相棒、孤独なサル「パンチくん」がバズ…
  • 9
    核合意寸前、米国がイラン攻撃に踏み切った理由
  • 10
    ドバイの空港・ホテルに被害 イランが湾岸諸国に報…
  • 1
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからくりとリスク
  • 2
    村瀬心椛は「トップでなければおかしい」...スノボの謎判定に「怒りの鉄拳」、木俣椋真の1980には「ぼやき」も
  • 3
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医師がすすめる意外な健康習慣
  • 4
    BTS復活...でも、韓国エンタメが「苦境」に陥っている
  • 5
    中国、4隻目の空母は原子力艦か──世界3番目の原子力…
  • 6
    「毎日が人生最後の日」だと思って酒を飲む...84歳医…
  • 7
    少女買春に加え、国家機密の横流しまで...アンドルー…
  • 8
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
  • 9
    中国で今まで発見されたことがないような恐竜の化石…
  • 10
    「若い連中は私を知らない」...大ヒット映画音楽の作…
  • 1
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 2
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 3
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 4
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 5
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 6
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 7
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 8
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 9
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 10
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中