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日本は韓国のわずか3分の1 快進撃続ける韓国の映画観客動員数

2018年7月21日(土)20時10分
杉本あずみ(映画配給コーディネーター)

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韓国映画館入場券統合電算網サイトで2018年の観客動員数上位の映画を表示した画面。500万人超えの映画が既に6本ある。

韓国人は、映画においてなぜこんなにも観客動員数の数字にこだわるのだろうか。一般的に日本と比べると韓国は口コミ力も強く、知り合いの言うことに耳を傾ける傾向にある。友達や家族から面白かったと聞き、観客動員何百万人突破という広告を見ると、普段映画館に足を運ばない層も見に来るためマーケティングとして大々的に打ち出すのだ。映画レビューも一般人が投稿する星の数や点数、またブログなどを信用することが多い。一般人の意見の方がマスコミなどよりも信頼しやすいようだ。これは、過去に政府によってさまざまな報道規制などがあったり、情報操作されてきたという歴史から、「信じられるのは身内や友達の声」という経験からきたことかもしれない。

さて、今年の韓国映画では、1121万人の大ヒットとなった『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』をはじめ、現在公開中の『ジュラシック・ワールド 炎の王国』564万人、韓国映画の『毒戦』506万人など上半期で既に500万人突破作品が6本も出ている。今年もまた年間観客動員2億人を突破し、記録を更新することができるのか注目される。

一方では、ネットフリックスや携帯電話会社のコンテンツサービスを通じて自宅で簡単に映画が見れる環境が整ってきた。また、これから韓国で、冒頭に書いた「ホン○○文化」(お一人様文化)が映画などに定着していくと、さらに動員数の変動が見られることだろう。今後の韓国映画界の観客動員の変化に注目していきたい。

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