米大使召喚は中ロの影響力拡大許す、民主議員がトランプ氏に警告
米上院外交委員会の民主党議員10人は24日、トランプ大統領に対し、米大使ら約30人を召還する決定を撤回するよう要請した。2020年12月撮影(2025年 ロイター/Cheriss May)
[ワシントン 24日 ロイター] - 米上院外交委員会の民主党議員10人は24日、トランプ大統領に対し、米大使ら約30人を召還する決定を撤回するよう要請した。危険な指導力の空白を生み出し、ロシアや中国などの敵対国の影響力拡大を許すことになると警告した。
ロイターが書簡を確認した。
トランプ政権はここ数日、大使館に「米国第一」主義の優先事項を反映させるため、欧州、アジア、アフリカ、中南米で勤務する20人超の大使および上級キャリア外交官を召還するよう指示した。
民主党議員は書簡で、今回の動きによって、空席となっている米大使のポストは100を超え、全体の大使ポストの約半数に相当すると指摘。新たな大使の就任を待つ間、中国やロシアなどが「それらの国の指導者らと定期的に連絡を取り、影響力を拡大し、米国の利益を制限、さらには損なうことになるだろう」と警告。さらにインド太平洋からアフリカ、バルカン半島、中南米などでは、中国の経済力拡大に対抗する上で、米国は後手に回ることになると警鐘を鳴らした。





