最新記事

東南アジア

全長7mの巨大ヘビが女性を丸のみ インドネシア、被害続発する事情とは

2018年6月18日(月)17時30分
大塚智彦(PanAsiaNews)

インドネシアは人とヘビに密接な関係がある。軍の特殊部隊コパススは勇猛さを示すためにヘビを噛み切り生き血を飲む。REUTERS/Beawiharta

<山羊や犬を襲う巨大なニシキヘビが、女性を丸呑みにする事件が発生したインドネシア。背景にはこの国特有の人とヘビとの関係があるようだ>

インドネシアのスラウェシ島・東南スラウェシ州の島で6月15日、行方不明になっていた地元の女性が、捜索していた住民らによって全長7メートルの巨大ニシキヘビの体内から遺体で発見される事件が起きた。

スラウェシ島では2017年3月にも行方不明になっていた男性が全長7メートルのアミメニシキヘビの体内から発見されたほか、同年10月にはスマトラ島リアウ州で男性が全長7.8メートルのヘビに左腕を噛まれ、切断寸前になるなど巨大ヘビによる被害が続いている。

巨大ヘビではないものの首都ジャカルタ近郊の通勤電車の中で約1メートルのヘビが発見されたほか、ジャカルタ郊外でのコンサートで歌っていた歌手がキングコブラに噛まれて死亡する事件も起きるなど「ヘビ騒動」が続いている。

餌求め農園に出没する巨大ヘビ

南東スラウェシ州の州都ケンダリ南方にあるムナ島のペルシアパンラウェラ村に住む女性、ワ・チバさん(54)は6月14日の夜、自宅から約1キロのところにある畑に作物の様子を見にいったまま帰宅しなかった。

このため翌15日に親族や近隣住民約100人が畑の周辺を捜索したところ、チバさんのサンダルが見つかった場所から約30メートル離れた場所で腹が膨れたニシキヘビ(全長7メートル)を発見した。チバさんが飲み込まれた可能性が高いとみて住民らはヘビを捕獲し、殺した上で腹を切り裂いてみたところ、チバさんの遺体が発見された。

地元警察によるとチバさんは頭から飲み込まれており、体はほとんどそのままの状態だったという。

同じスラウェシ島では2017年3月24日に中部スラウェシ州サルビロ村で同様の被害が起きている。

同村のアクバル氏(25)がヤシ油の採取のため農園に向かったまま消息が分からなくなり、家族が地元警察に捜索願を出した。そして家族や住民が捜索を行ったところ、農園近くの溝にじっとしているアミメニシキヘビを発見した。

腹部が異常に膨れていたことから人間を飲みこんだ可能性があるとして、捕獲して腹を引き裂いたところ男性の遺体を発見。警察はアクバル氏と断定した。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

英インフレ期待、2月は低下=シティ・ユーガブ調査

ワールド

仏国民、極左政権をより警戒 極右への支持拡大=世論

ワールド

米国防総省、防衛関連企業にアンソロピック依存度の評

ビジネス

韓国中銀、予想通り金利据え置き 26年成長見通し引
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:日本人が知らない AI金融の最前線
特集:日本人が知らない AI金融の最前線
2026年3月 3日号(2/25発売)

フィンテックの進化と普及で、金融はもっと高速に、もっとカジュアルに

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    村瀬心椛は「トップでなければおかしい」...スノボの謎判定に「怒りの鉄拳」、木俣椋真の1980には「ぼやき」も
  • 2
    最高裁はなぜ「今回は」止めた?...トランプ関税を違憲とした「単純な理由」
  • 3
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医師がすすめる意外な健康習慣
  • 4
    3頭のクマがスキー客を猛追...ゲレンデで撮影された…
  • 5
    【クイズ】サメによる襲撃事件が最も多い国はどこ?
  • 6
    2月末に西の空で起こる珍しい天体現象とは? 「チャ…
  • 7
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く…
  • 8
    住宅の4~5割が空き家になる地域も......今後30年で…
  • 9
    「IKEAも動いた...」ネグレクトされた子猿パンチと「…
  • 10
    米国の中国依存が低下、台湾からの輸入が上回る
  • 1
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より日本の「100%就職率」を選ぶ若者たち
  • 2
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医師がすすめる意外な健康習慣
  • 3
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く高齢期の「4つの覚悟」
  • 4
    「水道水」が筋トレの成果を左右する...私たちの体に…
  • 5
    「#ジェームズ・ボンドを忘れろ」――MI6初の女性長官…
  • 6
    カビが植物に感染するメカニズムに新発見、硬い表面…
  • 7
    海外(特に日本)移住したい中国人が増えている理由.…
  • 8
    100万人が死傷、街には戦場帰りの元囚人兵...出口な…
  • 9
    米国の中国依存が低下、台湾からの輸入が上回る
  • 10
    ロシアに蔓延する「戦争疲れ」がプーチンの立場を揺…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 3
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 4
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 5
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 6
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 7
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 8
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 9
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 10
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中