「セクシー過ぎる」のが悪い?──セクハラ被害で米マクドナルドを提訴
マクドナルドの年次株主総会は5月17日にイリノイ州で開かれたが、セクハラ訴訟の訴状はその数日前に提出された。
マクドナルドはその2年前、ファイト・フォー・15ドルを通じて女性従業員が訴えた数々のセクハラ疑惑について調査すると約束していた。「今日まで約束は果たされていない」と、同団体はツイートした。
「#MeToo運動は、ハリウッドの女優たちには変化をもたらしたかもしれない。でも今回の告発で、セクハラがマクドナルドのメニューからまだ消えていないことがはっきりした」と、シカゴのマクドナルドの従業員で、ファイト・フォー・15ドルのメンバーでもあるアドリアナ・アルバレスは述べている。
マクドナルドの広報担当者テリ・ヒッキーは本誌の取材に対し、「セクハラの申し立ては真剣に受け止めている」と応じた。「わが社の職場では、ハラスメントも差別も存在の余地はない」と、ヒッキーは付け加えた。
ファイト・フォー・15ドルによれば、今回訴訟を起こされている店舗は、マクドナルドの直営店ではなくフランチャイズ加盟店。マクドナルド側は、加盟店は同社から独立して運営されているので関係ないと主張しており、マクドナルド本体に責任を認めさせるのは厄介なプロセスになりそうだ。
(翻訳:栗原紀子)

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