中国CPI、7月は前年比横ばい PPI予想より大幅な落ち込み

中国国家統計局が9日発表した7月の物価指標は、消費者物価指数(CPI)が前年比横ばいとなった一方、生産者物価指数(PPI)は前年比3.6%下落と、市場予想の3.3%より大幅な落ち込みとなった。長引く不動産不況や米国との貿易問題を巡る不透明感が消費や企業活動への重しとなっている現状を反映した。写真は2024年1月撮影の北京の青空市(2025年 ロイター/Florence Lo)
[北京 9日 ロイター] - 中国国家統計局が9日発表した7月の物価指標は、消費者物価指数(CPI)が前年比横ばいとなった一方、生産者物価指数(PPI)は前年比3.6%下落と、市場予想の3.3%より大幅な落ち込みとなった。長引く不動産不況や米国との貿易問題を巡る不透明感が消費や企業活動への重しとなっている現状を反映した。
PPIは2年以上にわたって下落が続いており、主要産業の過剰生産能力への対応で当局がまだ成果を上げていないことを示した。2023年7月以来の大幅マイナスだった6月と同じ下落率だった。
CPIは6月の0.1%上昇から減速。ロイターがまとめた市場予測は0.1%下落だった。食品価格は1.6%下落と、6月の0.3%から下げ幅が拡大した。
CPIは前月比で0.4%上昇と、6月の0.1%下落から上昇に転じ、予想の0.3%上昇を上回った。
変動の激しい食品と燃料価格を除いたコアインフレ率は前年比0.8%上昇と、6月の0.7%上昇から加速した。
中国経済を巡っては、先月に同国の東海岸を襲った熱波や今月の豪雨被害といった異常気象も負荷をもたらしている。