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カタルーニャ前州首相プチデモン、ドイツで逮捕

2018年3月26日(月)09時19分

 3月25日、スペイン東部カタルーニャ自治州のプチデモン前州政府首相が、ドイツで身柄を拘束された。写真は14日にブリュッセルで党員との会合を開く同前州政府首相(2018年 ロイター/Eric Vidal)

スペイン東部カタルーニャ自治州のプチデモン前州政府首相が25日、ドイツで身柄を拘束された。

プチデモン氏は州独立の是非を問う昨年10月の住民投票後、スペイン当局から訴追されベルギーに逃亡。今回の逮捕でスペインに身柄が移されて有罪が確定すれば、禁錮25年となる可能性もある。

プチデモン氏は、23日にフィンランドを出発し、デンマークからドイツに入国。ドイツ当局は、デンマークとの国境付近でスペイン当局が出した欧州逮捕状に基づき逮捕した。

カタルーニャ独立運動の認知度を欧州で高めるために議員と会い、会合に出席する目的で22日からフィンランドを訪問していた。

同氏の身柄拘束により、カタルーニャ情勢が再び緊迫する可能性がある。

カタルーニャの州都バルセロナでは25日、プチデモン氏の身柄拘束に抗議する独立派住民などが数万人規模のデモを行った。

スペインの最高裁判所は昨年、プチデモン氏に対する国際逮捕状を出していたが、ベルギー当局が同氏の亡命を認める恐れがあるとして12月にいったん取り下げていた。



[バルセロナ/ベルリン 25日 ロイター]


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