最新記事

銃規制

「ここからは私たちの番だ」全米に銃規制を呼びかけた企業トップ

2018年3月1日(木)17時50分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

ディックスの店舗に並ぶ銃 Eduardo Munoz-REUTERS

<ウォルマートもデルタも... 大企業が続々と銃規制の強化に賛同するアクションを取り始めた。しかし、既得権益を守ろうとする圧力は強い>

銃社会アメリカの変化の兆しなのか――

2月14日にフロリダ州の高校で起きた元生徒による銃乱射事件(17人が死亡)を発端に、全米で銃規制を求める声は高まり、企業が続々とアクションを取り始めた。そして2月28日、小売最大手ウォルマートが21歳未満の客に銃を販売しない方針を固めた。

これに続けとばかりに、スポーツ用品販売大手ディックス・スポーティング・グッズも同様の措置を発表。さらに、運営する全店舗の約800店舗でアサルトライフル(自動小銃)の販売を中止すると発表した。

銃販売の一角を担う大手2社の発表を、ニューヨーク・タイムズは「全米を巻き込んだ銃規制をめぐる論争のど真ん中に、ウォルマートとディックスが乗りこんできた」と報じ、「アメリカ企業が銃に対して行った、最も重要な動きだ」と踏み切った2社を称賛。このほか多くのメディアが好意的に伝えている。

(銃撃から生還した生徒たちはSNSから銃規制の強化を求めるムーブメントを起こしている)


ディックス株価を動かす発言。そして反発するNRA

ウォルマートの広報によると、同社の決定は最高経営責任者(CEO)が決定し、取締役会に通知したという。約4000店舗で銃器を販売しているウォルマートの顧客規模はかなり大きく、影響は広範囲に及ぶものとみられる。

ディックスは最高経営責任者(CEO)のエドワード・スタックが自ら発表に臨んだ。フロリダの高校での銃乱射事件が動機になったと話し、銃規制の改革のためにアクションを取ることを明らかにした。

スタックは「パークランドの銃乱射を見たとき、とても混乱し動揺した」と話す。「私たちは子供たちと彼らが上げた声(銃規制の強化の要求)が愛しい。もうたくさんだ。ここからは私たちの番だ」

(銃乱射事件から2週間が経ち、生徒たちは3月1日に再び登校する。学校ではセラピードッグも待機している)
今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

トランプ氏、対イラン作戦で米軍優勢 紛争後の米の役

ビジネス

米国株式市場=反発、イラン巡る外交に期待 ハイテク

ビジネス

NY外為市場=ドル反落、中東懸念後退でリスク選好回

ワールド

イラン、CIAに停戦協議打診も返答なし イスラエル
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:トランプのイラン攻撃
特集:トランプのイラン攻撃
2026年3月10日号(3/ 3発売)

核開発の断念を迫るトランプ政権が攻撃を開始。イランとアメリカの本格戦争は始まるのか?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    イラン猛反撃、同士討ちまで起きる防空戦はいつまで続くのか
  • 2
    サファリ中の女性に悲劇...ライオンに「くわえ去られる」衝撃映像にネット騒然
  • 3
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビザの壁、会社都合の解雇、帰国後も続く苦境
  • 4
    縫いぐるみが相棒、孤独なサル「パンチくん」がバズ…
  • 5
    「外国人が増え、犯罪は減った」という現実もあるの…
  • 6
    「イランはどこ?」2000人のアメリカ人が指差した場…
  • 7
    少子化に悩む韓国で出生率回復...昨年過去最大の伸び…
  • 8
    「死体を運んでる...」Google Earthで表示される「不…
  • 9
    戦術は進化しても戦局が動かない地獄──ロシア・ウク…
  • 10
    核合意寸前、米国がイラン攻撃に踏み切った理由
  • 1
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからくりとリスク
  • 2
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビザの壁、会社都合の解雇、帰国後も続く苦境
  • 3
    BTS復活...でも、韓国エンタメが「苦境」に陥っている
  • 4
    縫いぐるみが相棒、孤独なサル「パンチくん」がバズ…
  • 5
    中国、4隻目の空母は原子力艦か──世界3番目の原子力…
  • 6
    村瀬心椛は「トップでなければおかしい」...スノボの…
  • 7
    「毎日が人生最後の日」だと思って酒を飲む...84歳医…
  • 8
    少女買春に加え、国家機密の横流しまで...アンドルー…
  • 9
    イラン猛反撃、同士討ちまで起きる防空戦はいつまで…
  • 10
    サファリ中の女性に悲劇...ライオンに「くわえ去られ…
  • 1
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 2
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 3
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 4
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 5
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 6
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 7
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 8
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 9
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 10
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中