最新記事

移民

トランプ政権、「高リスク」11カ国の難民受け入れ再開 審査は厳格化

2018年1月30日(火)13時18分

1月29日、米国は、安全保障上のリスクが高いとみなす11カ国からの難民について、審査手続きをより厳しくした上で受け入れを再開する方針を明らかにした。写真左は父親にキスをするシリア難民。シカゴの空港で昨年2月撮影(2018年 ロイター/Kamil Krzaczynski)

米国は、安全保障上のリスクが高いとみなす11カ国からの難民について、審査手続きをより厳しくした上で受け入れを再開する方針を明らかにした。

国土安全保障省は昨年10月から、エジプト、イラン、イラク、リビア、マリ、北朝鮮、ソマリア、南スーダン、スーダン、シリア、イエメンの11カ国からの難民受け入れについて、90日間の見直し作業を行っていた。

今回記者会見で発表された新たなガイドラインによると、11カ国のうち、特定の難民については追加の審査を行う。また、「高リスク」国の見直しを定期的に行う。

11カ国中どの国からの難民が追加審査の対象かは明らかになっていない。

「高リスク」とみなす国のリストは、2015年のオバマ政権下で最後の見直しが行われたという。

政府高官は会見で、特定の国籍という理由だけで受け入れを拒否されることはないと説明した。

ニールセン国土安全保障長官は今回の措置について「テロリストや犯罪者、詐欺師に難民受け入れプログラムが悪用されることを防ぐことが目的だ」と述べた。

トランプ大統領は就任以降、数々の難民受け入れ制限措置を打ち出してきた。2018会計年度の難民受け入れ数は、オバマ前政権下だった17年度の半分以下に減らす方針を示している。

[ワシントン 29日 ロイター]


120x28 Reuters.gif

Copyright (C) 2018トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

【お知らせ】ニューズウィーク日本版メルマガのご登録を!
気になる北朝鮮問題の動向から英国ロイヤルファミリーの話題まで、世界の動きを
ウイークデーの朝にお届けします。
ご登録(無料)はこちらから=>>

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

ガザ支援船39隻拿捕、1隻のみ航行 イスラエルへの

ワールド

英中部のシナゴーグで襲撃、3人死亡 ユダヤ教の神聖

ビジネス

米シカゴ連銀の新指標、9月失業率4.3%で横ばい 

ビジネス

アングル:米EV市場、税控除終了で崩壊の恐れ 各社
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:2025年の大谷翔平 二刀流の奇跡
特集:2025年の大谷翔平 二刀流の奇跡
2025年10月 7日号(9/30発売)

投手復帰のシーズンもプレーオフに進出。二刀流の復活劇をアメリカはどう見たか

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ監督が明かすプレーオフ戦略、監督の意外な「日本的な一面」とは?
  • 2
    「日本の高齢化率は世界2位」→ダントツの1位は超意外な国だった!
  • 3
    「人類の起源」の定説が覆る大発見...100万年前の頭蓋骨から何が分かった?
  • 4
    イスラエルのおぞましい野望「ガザ再編」は「1本の論…
  • 5
    「元は恐竜だったのにね...」行動が「完全に人間化」…
  • 6
    1日1000人が「ミリオネア」に...でも豪邸もヨットも…
  • 7
    バフェット指数が異常値──アメリカ株に「数世代で最…
  • 8
    女性兵士、花魁、ふんどし男......中国映画「731」が…
  • 9
    AI就職氷河期が米Z世代を直撃している
  • 10
    【クイズ】1位はアメリカ...世界で2番目に「航空機・…
  • 1
    「日本の高齢化率は世界2位」→ダントツの1位は超意外な国だった!
  • 2
    トイレの外に「覗き魔」がいる...娘の訴えに家を飛び出した父親が見つけた「犯人の正体」にSNS爆笑
  • 3
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ監督が明かすプレーオフ戦略、監督の意外な「日本的な一面」とは?
  • 4
    ウクライナにドローンを送り込むのはロシアだけでは…
  • 5
    こんな場面は子連れ客に気をつかうべき! 母親が「怒…
  • 6
    iPhone 17は「すぐ傷つく」...世界中で相次ぐ苦情、A…
  • 7
    【クイズ】世界で1番「がん」になる人の割合が高い国…
  • 8
    高校アメフトの試合中に「あまりに悪質なプレー」...…
  • 9
    虫刺されに見える? 足首の「謎の灰色の傷」の中から…
  • 10
    琥珀に閉じ込められた「昆虫の化石」を大量発見...1…
  • 1
    「4針ですかね、縫いました」日本の若者を食い物にする「豪ワーホリのリアル」...アジア出身者を意図的にターゲットに
  • 2
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 3
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影...目覚めた時の「信じがたい光景」に驚きの声
  • 4
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれ…
  • 5
    カミラ王妃のキャサリン妃への「いら立ち」が話題に.…
  • 6
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる…
  • 7
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 8
    科学が解き明かす「長寿の謎」...100歳まで生きる人…
  • 9
    「怖すぎる」「速く走って!」夜中に一人ランニング…
  • 10
    「二度見した」「小石のよう...」マッチョ俳優ドウェ…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中