ISIS占領で廃墟の街フィリピン・マラウィ 武装勢力の戦闘最前線
2017年7月5日(水)15時30分
マラウィでは、判明しているだけで武装勢力の戦闘員300人以上、治安部隊の兵士82人、市民44人の計400人以上が死亡した。
市民の遺体の中には、頭部が切断されたものもあり、軍の前進ととともに、武装勢力による「蛮行」によって殺害される市民数が急激に増えることを、軍は警戒している。
フィリピン軍側は連日、武装勢力に対し「いますぐ降伏するか、死ぬかだ」と、拡声器で呼びかけている。紛争地区に閉じ込められた市民に対しては、救助を申し出ている。
当局側は、武装勢力の弾薬や補給がつきかけているとみているが、マラウィ奪還に期限はないとしている。
タンプス中佐は、マラウィに援軍が投入された時、死者数の多さに当初、危惧の念を抱いたという。「だが来てしまえば、規律が効いて、集中するようになった」と語った。
(翻訳:山口香子、編集:下郡美紀)
[ロイター]
Copyright (C) 2017トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます
今、あなたにオススメ
WorldVoice
PICK UP
新着