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メイ英首相、EU離脱通知の書簡に署名 29日正式通告へ

2017年3月29日(水)10時11分

 3月28日、メイ英首相(写真)は欧州連合(EU)離脱を通知する書簡に署名した(2017年 ロイター/Christopher Furlong/Pool)

メイ英首相は29日、欧州連合(EU)基本条約であるリスボン条約50条を発動し、EUに対して正式な離脱通知を行う。これにより離脱条件などを巡る原則2年の交渉が始まる。

首相は28日、EU離脱を通知する書簡に署名した。ロイターが写真で確認した。首相はまた、ドイツのメルケル首相と離脱交渉について話し合った。

書簡は、29日にバロウ駐EU大使によってトゥスクEU大統領に手渡される予定。メイ首相は同日に書簡について議会にも通知する方針。トゥスクEU大統領は記者会見を行う見通し。

離脱通知の書簡は交渉について前向きなトーンを打ち出し、メイ首相が1月の演説で示した12の優先項目を要約して説明しているとみられる。

トゥスク氏は通知を受けてから48時間以内に、英国を除く27のEU加盟国に対し英国との交渉方針案を明らかにする考え。その後ブリュッセルで27加盟国の大使級会合を開催し、交渉方針案について協議する。

英首相官邸が事前に公表した文書によると、メイ首相は議会で、離脱交渉に向けて国内の団結を呼び掛ける見通し。「数カ月後に交渉の席に着く際は、英国の全ての人を代表することになる」と強調する。

メイ首相はスコットランドが英国からの独立を巡る新たな住民投票を求めるなか、離脱交渉では国内の結束が欠かせないと訴えてきた。

EU27加盟国と今後、金融、貿易、安全保障を含む複雑な問題について交渉し、その結果が世界第5位の経済である英国の行方を左右することになる。離脱手続きは通知から2年後の2019年3月に完了する見通し。

メイ首相は1月の演説でEU単一市場や関税同盟に残らないことを明確にするとともに、EUと新たな貿易協定の締結を目指し、可能な限り単一市場への自由なアクセスを求める考えを示している。EU司法裁判所の英国での裁判権を終わらせることも優先項目に含まれる。

離脱交渉の結果は、ロンドンの国際金融センターとしての地位にも影響を及ぼしかねない。ゴールドマン・サックスなど大手金融機関はEU離脱に伴い英国からの事業移転を検討している。一部の大手企業や銀行は、離脱通知の当日に投資家に今後の計画を明らかにする可能性がある。



[ロンドン 28日 ロイター]


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