最新記事

日本社会

40代独身男性はスーツをどのように着ればダサくないか

2016年12月22日(木)17時38分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

sjenner13-iStock.

<未婚・晩婚が社会問題化している。30~40代の独身男性から悩み相談を受けてきた人間関係コンサルタントの木村隆志氏によれば、鉄板だったはずのスーツ姿ですら、オッサン姿の象徴として見られる危険性が出てくる>

 未婚・晩婚は、日本社会を物語るキーワードとなった。結婚するか否かは個々人の選択であるにもかかわらず、日本の人口減少とも関わることから、社会問題と化している。高い生涯未婚率がニュースとなり、いまや自治体が婚活を支援する時代だ。

 これまでに5000人を超える30~40代の独身男性から悩み相談を受けてきたという人間関係コンサルタント/コラムニストの木村隆志氏は、新刊『独身40男の歩き方』(CCCメディアハウス)でリアルなエピソードと具体的なノウハウを紹介。約260万人に上る日本の40代独身男性に向けて、人生を充実させるためのさまざまなヒントを提供している(目次はこちら)。

「これから恋愛・結婚をするもしないも『自由』。仕事、趣味、友人関係のどれに重点を置くかも『自由』。お金の使い方もファッションの選び方も、健康に対するスタンスも『自由』。そんな独身だから得られる数々の自由がある中で、どんな選択をしていくのか?」と、木村氏は「はじめに」で問いかける。

 ここでは本書から一部を抜粋し、5回に分けて掲載する。第2回は「第6章 ファッション」より。


『独身40男の歩き方』
 木村隆志 著
 CCCメディアハウス

※シリーズ第1回:40代未婚、不意に夢や子どもをあきらめる瞬間が訪れたら?

◇ ◇ ◇

スーツが似合わなくなった。サイズ、シャツ、ネクタイ、革靴、すべてがダサくなる


 男女を同じ年代で比べると、男性のほうが圧倒的に見た目の劣化が早い。

 女性は10代のころから見た目を気づかっているほか、鏡を見る回数が多く、化粧という技もある。長年こまごまとケアをしながら40代を迎えるため緩やかな下り坂だが、男性はケアを怠ってきただけに急な下り坂。ここまで書いてきたように、顔や体形の劣化に伴って、似合う服の幅が極端に狭くなってしまう。

 なかでも、「これさえ着ておけば何とかなる」鉄板だったはずのスーツが似合わなくなるのは痛いところ。そもそもスーツは、上下のセットアップ+ネクタイのみの超単純コーディネートであり、襟や折り目などの縦ラインが強調され颯爽とした印象を与えられるなど、大半の男性が似合うアイテムだ。実際に、「私服がダサくても、スーツのときはそれなりにモテた」という人も多いだろう。

 しかし、顔と体形の劣化によって、20~30 代のころは「カッコイイ」と言われていたスーツ姿ですら、オッサン姿の象徴として見られてしまうようになる。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

米、中国製半導体に関税導入へ 27年6月適用開始=

ビジネス

米耐久財受注、10月は2.2%減に反転 コア資本財

ワールド

米当局、中国DJIなど外国製ドローンの新規承認禁止

ビジネス

米GDP、第3四半期速報値は4.3%増 予想上回る
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:ISSUES 2026
特集:ISSUES 2026
2025年12月30日/2026年1月 6日号(12/23発売)

トランプの黄昏/中国AI/米なきアジア安全保障/核使用の現実味......世界の論点とキーパーソン

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    素粒子では「宇宙の根源」に迫れない...理論物理学者・野村泰紀に聞いた「ファンダメンタルなもの」への情熱
  • 2
    【過労ルポ】70代の警備員も「日本の日常」...賃金低く、健康不安もあるのに働く高齢者たち
  • 3
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツよりコンビニで買えるコレ
  • 4
    待望の『アバター』3作目は良作?駄作?...人気シリ…
  • 5
    砂浜に被害者の持ち物が...ユダヤ教の祝祭を血で染め…
  • 6
    なぜ人は「過去の失敗」ばかり覚えているのか?――老…
  • 7
    ジョンベネ・ラムジー殺害事件に新展開 父「これま…
  • 8
    楽しい自撮り動画から一転...女性が「凶暴な大型動物…
  • 9
    懲役10年も覚悟?「中国BL」の裏にある「検閲との戦…
  • 10
    「個人的な欲望」から誕生した大人気店の秘密...平野…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入ともに拡大する「持続可能な」貿易促進へ
  • 3
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 4
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツ…
  • 5
    「最低だ」「ひど過ぎる」...マクドナルドが公開した…
  • 6
    【過労ルポ】70代の警備員も「日本の日常」...賃金低…
  • 7
    自国で好き勝手していた「元独裁者」の哀れすぎる末…
  • 8
    空中でバラバラに...ロシア軍の大型輸送機「An-22」…
  • 9
    【実話】学校の管理教育を批判し、生徒のため校則を…
  • 10
    待望の『アバター』3作目は良作?駄作?...人気シリ…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 4
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 5
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 6
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 7
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
  • 8
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 9
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 10
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中