最新記事

映画

人はなぜ山に登るのか? その答えがここにある ── 映画「メルー」

2016年11月8日(火)06時00分

© 2015 Meru Films LLC

<人はなぜ山に登るのか? 「そこに山があるから」「人間の小ささを知るために」......。山に登る人、登らない人、それぞれで色んな答えがあるだろうが、禅問答のようなこの問いの答えが見つかるかもしれないドキュメンタリー映画がある>

 ヒマラヤ山脈ガンゴトリ山群メルー中央峰の岩壁、通称"シャークスフィン"。垂直にそびえ、割れ目も足場もない花崗岩は、トップ・クライマーたちをことごとく退けてきた。そんな難攻不落と思われてきた岩壁に果敢に挑戦する男たちがいた。本作の監督を務めるジミー・チン、そしてコンラッド・アンカー、レナン・オズタークの3人だ。
 2008年10月、3人は登頂に挑むものの当初7日間の遠征予定が17日間も時間を費やし、悪天候に見舞われて頂上まで残り100mというところでアタックを断念。一度は失敗したものの、彼らの冒険家としての闘志は再び"シャークスフィン"へと引き寄せられていく。ジミーとレナンの身に起きる事故など、2度目の挑戦も数々のトラブルに見舞われ、家族との軋轢も生まれる。それでも彼らは出発した。壮大なメルーの映像、そして「挑戦とは?」「情熱とは?」を真正面から問いかける3人の情熱。2015年のサンダンス映画祭USドキュメンタリー部門で観客賞を受賞した話題作だ。

 今回、本作品のニューズウィーク日本版特別試写会を12月8日に開催、本編上映前にはジミー・チン監督のトークショーも予定しています。この試写会に読者の方150組300名様をご招待します。


[山に魅せられた写真家ジミー・チン]

 映画「メルー」の監督を務めたジミー・チンはナショナルジオグラフィックの写真家として、アートとアドベンチャーの両方を成功させている数少ない人物。ヨセミテ国立公園でクライミング文化を伝える数多くの写真を撮影しているほか、自身もノースフェイス社アスリートチームメンバーとして冒険家として活躍。エベレスト山頂からスキーで滑降した数少ないスキーヤーの一人でもある。

撮影中のジミー・チン

「メルー」撮影中は、このような絶壁に簡易テントを吊るしてビバークしたそう。

頂上、狭すぎです!



リビングにて 「メルー」撮影中のジミー・チンが標高6000mでのテント暮らしを紹介する映像。


[監督]:ジミー・チン、エリザベス・C・バサヒリィ
[出演]:コンラッド・アンカー、ジミー・チン、レナン・オズターク、ジョン・クラカワー、ジェニー・ロウ・アンカー、ジェレミー・ジョーンズ、ほか
[配給]ワーナー・ブラザース映画
【オフィシャルサイト】http://meru-movie.jp
12月31日(土) 新宿ピカデリー、丸の内ピカデリー、109シネマズ二子玉川、他 全国ロードショー


『メルー』特別試写会
日時:2016年12月8日(木)17:45開場/19:00開映(上映時間:91分)
  ※本編上映前にジミー・チン監督のトークショーを予定(18:30開演)
会場:新宿ピカデリー 東京都新宿区新宿3-15-15

応募締切:2016年11月25日(金)12:00



submit.png





※当選の発表は試写状の発送をもって代えさせていただきます

今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ワールド

トランプ氏がアジア歴訪開始、タイ・カンボジア和平調

ワールド

中国で「台湾光復」記念式典、共産党幹部が統一訴え

ビジネス

注目企業の決算やFOMCなど材料目白押し=今週の米

ビジネス

米FRB、「ストレステスト」改正案承認 透明性向上
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:脳寿命を延ばす20の習慣
特集:脳寿命を延ばす20の習慣
2025年10月28日号(10/21発売)

高齢者医療専門家の和田秀樹医師が説く――脳の健康を保ち、認知症を予防する日々の行動と心がけ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 2
    中国レアアース輸出規制強化...代替調達先に浮上した国は?
  • 3
    熊本、東京、千葉...で相次ぐ懸念 「土地の買収=水の支配」の日本で起こっていること
  • 4
    シンガポール、南シナ海の防衛強化へ自国建造の多任…
  • 5
    「信じられない...」レストランで泣いている女性の元…
  • 6
    超大物俳優、地下鉄移動も「完璧な溶け込み具合」...…
  • 7
    メーガン妃の「お尻」に手を伸ばすヘンリー王子、注…
  • 8
    「宇宙人の乗り物」が太陽系内に...? Xデーは10月2…
  • 9
    アメリカの現状に「重なりすぎて怖い」...映画『ワン…
  • 10
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 1
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
  • 4
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 5
    中国レアアース輸出規制強化...代替調達先に浮上した…
  • 6
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 7
    超大物俳優、地下鉄移動も「完璧な溶け込み具合」...…
  • 8
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
  • 9
    報じられなかった中国人の「美談」
  • 10
    【2025年最新版】世界航空戦力TOP3...アメリカ・ロシ…
  • 1
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になりやすい人」が持ち歩く5つのアイテム
  • 2
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 3
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ監督が明かすプレーオフ戦略、監督の意外な「日本的な一面」とは?
  • 4
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦…
  • 5
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 6
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
  • 7
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 8
    バフェット指数が異常値──アメリカ株に「数世代で最…
  • 9
    「日本の高齢化率は世界2位」→ダントツの1位は超意外…
  • 10
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中