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日経平均は3日ぶり反落 最高値更新後に利益確定 方向感欠く

2025年08月19日(火)16時11分

 8月19日、東京株式市場で日経平均は3日ぶりに反落し、前営業日比168円02銭安の4万3546円29銭で取引を終えた。都内の株価ボード前で4月撮影(2025年 ロイター/Issei Kato)

Noriyuki Hirata

[東京 19日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は3日ぶりに反落し、前営業日比168円02銭安の4万3546円29銭で取引を終えた。買いが先行した朝方は史上最高値を更新する場面があったが、短期的な過熱感が意識され、買い一巡後は主力株を中心に利益確定売りが優勢になった。一方、下値では押し目買いが入って下げ渋り、方向感に乏しかった。

日経平均は取引時間中の史上最高値を更新して寄り付き、一時162円高の4万3876円42銭に上昇したが、その後は利益確定売りが強まって一時300円安となる場面があった。8月上旬からの急ピッチな上昇を経て、市場では短期的な過熱感がくすぶっている。 先物の断続的な売りが観測され、大型株の軟調な値動きが目立った。このところ上昇が急ピッチだったソフトバンクグループは上場来高値を更新した後、利益確定売りに押されてマイナスに転じた。ファーストリテイリングとの2銘柄で日経平均を200円弱押し下げた。一方、中小型株は底堅く、東証プライム市場では6割超の銘柄が値上がりした。 日経平均は売り一巡後、押し目買いを支えに下げ渋った。「売る理由は利益確定ぐらいしかない一方、株価パフォーマンスの良さから、海外短期筋は買いを入れやすい面もある」(フィリップ証券の増沢丈彦・株式部トレーディング・ヘッド)との声が聞かれた。 市場では下値の堅さが意識されたが「積極的に上値を買う材料もない。ジャクソンホール会議にかけて様子見が続きそうだ」(増沢氏)との見方もあった。

TOPIXは0.14%安の3116.63ポイントで取引を終えた。東証プライム市場指数は前営業日比0.14%安の1604.16ポイントだった。プライム市場の売買代金は5兆0780億9500万円だった。東証33業種では、値上がりは医薬品や不動産、倉庫・運輸関連など23業種、値下がりはその他製品や銀行、非鉄金属など10業種だった。

このところ堅調だったサンリオ、任天堂などのコンテンツ株の一角や、銀行株は利益確定売りが優勢だった。一方、出遅れていた第一三共、中外製薬など医薬品が買われ、循環物色の側面も意識された。 新興株式市場は、東証グロース市場250指数が0.05%高の800.62ポイントと4日続伸した。

東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1055銘柄(65%)、値下がりは511銘柄(31%)、変わらずは54銘柄(3%)だった。

終値 前日比 寄り付き    安値/高値  

日経平均 43546.29 -168.02 43846.55 43,411.97─43,876.42

TOPIX 3116.63 -4.33 3128.2 3,106.23─3,129.38

プライム指数 1604.16 -2.28 1609.36 1,599.07─1,610.58

スタンダード指数 1484.11 6.84 1481.11 1,479.13─1,486.49

グロース指数 1037.72 2.77 1036.87 1,029.59─1,040.82

グロース250指数 800.62 0.41 801.24 794.81─803.42

東証出来高(万株) 198152 東証売買代金(億円) 50780.95

ロイター
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