最新記事
宇宙開発競争

米国がロケットを打ち上げた3日後に中国も打ち上げ...加熱する米中宇宙開発競争、優位なのは?

The US-China New Space Race Is Intensifying

2025年8月19日(火)17時50分
ライアン・チャン
海南省文昌市の海南商業宇宙発射場から発射される長征10号

海南省文昌市の海南商業宇宙発射場から発射される長征10号 VCG-REUTERS

<近年、米中の宇宙開発競争は熾烈さを増している。近年の宇宙開発の目的には、安全保障も含まれるようになってきた>

かつては平和的な領域と見なされていた宇宙が現在、再び大国間の競争の舞台となっている。中でも、アメリカと中国による宇宙開発競争が激しさを増している。

両国は地球外の覇権を争う中で、ロケットに関する活動を相次いで実施している。アメリカに至っては、ロシアおよび中国による宇宙の軍事化の脅威が高まる中で「宇宙軍」を設立するなどしている。


8月12日、米軍は新たに認証されたバルカン・ロケットによる初の国家安全保障を目的としたロケット打ち上げを実施した。その3日後、中国は2030年に実現を目指す、有人月面着陸を目指す新型ロケットの初の静的燃焼試験を行った。

米中両国は軍事目的の開発のみならず、人類を再び月面に送る競争でもしのぎを削っている。この競争について、元NASA宇宙飛行士のテリー・バーツ大佐は、21世紀がアメリカの世紀になるか中国の世紀になるかを左右する可能性があると警告している。

東京アメリカンクラブ
一夜限りのきらめく晩餐会──東京アメリカンクラブで過ごす、贅沢と支援の夜
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

ガザ停戦案に対するハマスの回答、イスラエルは精査し

ワールド

エア・カナダと客室乗務員が暫定合意、 スト終結で運

ワールド

AIで恒久的失業、米国民7割が懸念=ロイター/イプ

ビジネス

マクロスコープ:インテル出資で孫氏「逆張りの賭け」
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:台湾有事 そのとき世界は、日本は
特集:台湾有事 そのとき世界は、日本は
2025年8月26日号(8/19発売)

中国の圧力とアメリカの「変心」に危機感。東アジア最大のリスクを考える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「レプトスピラ症」が大規模流行中...ヒトやペットに感染、最悪の場合死亡も
  • 2
    「あなた誰?」保育園から帰ってきた3歳の娘が「別人」だった...母親によるビフォーアフター画像にSNS驚愕
  • 3
    頭部から「黒い触手のような角」が生えたウサギ、コロラド州で報告相次ぐ...衝撃的な写真の正体
  • 4
    「自律神経を強化し、脂肪燃焼を促進する」子供も大…
  • 5
    【クイズ】2028年に完成予定...「世界で最も高いビル…
  • 6
    AIはもう「限界」なのか?――巨額投資の8割が失敗する…
  • 7
    【クイズ】次のうち、「海軍の規模」で世界トップ5に…
  • 8
    将来ADHDを発症する「幼少期の兆候」が明らかに?...…
  • 9
    「これからはインドだ!」は本当か?日本企業が知っ…
  • 10
    アラスカ首脳会談は「国辱」、トランプはまたプーチ…
  • 1
    「自律神経を強化し、脂肪燃焼を促進する」子供も大人も大好きな5つの食べ物
  • 2
    将来ADHDを発症する「幼少期の兆候」が明らかに?...「就学前後」に気を付けるべきポイント
  • 3
    「レプトスピラ症」が大規模流行中...ヒトやペットに感染、最悪の場合死亡も
  • 4
    頭部から「黒い触手のような角」が生えたウサギ、コ…
  • 5
    「笑い声が止まらん...」証明写真でエイリアン化して…
  • 6
    「長女の苦しみ」は大人になってからも...心理学者が…
  • 7
    【クイズ】次のうち、「海軍の規模」で世界トップ5に…
  • 8
    「何これ...」歯医者のX線写真で「鼻」に写り込んだ…
  • 9
    債務者救済かモラルハザードか 韓国50兆ウォン債務…
  • 10
    「ゴッホ展 家族がつないだ画家の夢」(東京会場) …
  • 1
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベーション、医師が語る熟年世代のセルフケア
  • 2
    こんな症状が出たら「メンタル赤信号」...心療内科医が伝授、「働くための」心とカラダの守り方とは?
  • 3
    「自律神経を強化し、脂肪燃焼を促進する」子供も大人も大好きな5つの食べ物
  • 4
    デカすぎ...母親の骨盤を砕いて生まれてきた「超巨大…
  • 5
    デンマークの動物園、飼えなくなったペットの寄付を…
  • 6
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅…
  • 7
    山道で鉢合わせ、超至近距離に3頭...ハイイログマの…
  • 8
    将来ADHDを発症する「幼少期の兆候」が明らかに?...…
  • 9
    「レプトスピラ症」が大規模流行中...ヒトやペットに…
  • 10
    イラン人は原爆資料館で大泣きする...日本人が忘れた…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中