一方そのころ中国は

中国有人宇宙局は8月15日、海南省文昌市の海南商業宇宙発射場において、「長征10号」ロケットが静的燃焼試験を成功裏に完了したと発表した。

試験では、ロケット第1段に搭載された7基のエンジンが点火され、約1000トンの推力を発生させた状態で、ロケットは発射台に固定されたままの試験が行われた。

中国有人宇宙局によると、この試験は異なる条件下における各エンジンの同時作動性能を検証する目的があったという。

長征10号は中国の有人月面探査計画向けに設計された機体だが、その姉妹型である短縮型ロケット「長征10A」も開発中となっている。長征10Aは中国の宇宙ステーションへ宇宙飛行士や物資を輸送するミッションに使われる予定だ。

中国有人宇宙局は8月15日、「長征10号シリーズのロケットは、中国の有人宇宙飛行計画において最大限に活用され、『夢舟』という有人宇宙船と連携して、中国の地球往復型有人宇宙輸送システムの高度化を実現する」と発表している。

急速に成長する中国の宇宙開発能力を前に、アメリカが軍、NASA、民間サービス提供者を含めて宇宙における優位性を維持できるか、今後の推移を見守る必要がある。

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