最新記事

軍備

「F35の生産、42機導入する日本のさらなる関与を期待」米ロッキード取締役

2016年10月14日(金)10時36分

10月13日、米防衛大手ロッキード・マーチンのスティーブン・オーバー取締役は、ロイターとのインタビューで、同社を中心に開発するF35戦闘機(写真)について、日本企業による生産へのさらなる関与に期待を示した。英フェアフォードで7月撮影(2016年 ロイター/Peter Nicholls)

 米防衛大手ロッキード・マーチンのスティーブン・オーバー取締役は13日、ロイターとのインタビューで、同社を中心に開発するF35戦闘機について、日本企業による生産へのさらなる関与に期待を示した。

 F35は9カ国が共同開発に参加。42機を調達する日本は、武器輸出を禁じていたため開発には加われなかった。自衛隊向けの機体の最終組み立てと、アジア地域に配備される機体の維持整備は日本が行う。

「日本企業が生産面で参画する余地は今もたくさんある」と、オーバー氏は指摘。その上で、「日本側次第だ」と語った。

 2014年4月に輸出規制が緩和され、三菱重工業 <7011.T>が英BAEシステムズ の下請けとして後部胴体を生産する案件が持ち上がったが、採算が合わないとして合意には至らなかった。

 オーバー氏は、日本企業が後部胴体の生産に関与する機会はまだあると説明。他の部品生産にも加われるとし、「日本ともっと協業したいと考えている」と語った。

 生産面で日本企業の関与が深まれば、自衛隊がF35の調達機数を増やす可能性が高まる。ロッキードにとっては販売増につながる。

 自衛隊はF4戦闘機の後継としてF35を42機調達する。約200機を配備する主力機のF15は、半分の100機を改修して寿命を延ばすが、残りの100機については後継機を決めていない。

 日本はF35の初号機を今年9月に受領。操縦訓練などを経て、2018年から配備を開始する。

 (久保信博、ティム・ケリー)

[ロイター]


120x28 Reuters.gif

Copyright (C) 2016トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

「平和評議会」設立式典、ガザ超えた関与をトランプ氏

ワールド

中国、トランプ氏の風力発電批判に反論 グリーン化推

ビジネス

英ビーズリー、チューリッヒ保険の買収提案拒否 「著

ワールド

NATO、北極圏の防衛強化へ トランプ氏との合意受
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:「外国人問題」徹底研究
特集:「外国人問題」徹底研究
2026年1月27日号(1/20発売)

日本の「外国人問題」は事実か錯誤か? 7つの争点を国際比較で大激論

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ニュージーランドの深海に棲む、300年以上生きている「とてつもなく巨大な」生物...その正体は?
  • 2
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コングスベルグ社のNSMにも似ているが...
  • 3
    完全に「ホクロ」かと...医師も見逃した「皮膚がん」の写真がSNSで話題に、見分け方「ABCDEルール」とは?
  • 4
    韓国が「モンスター」ミサイルを実戦配備 北朝鮮の…
  • 5
    【銘柄】「古河機械金属」の株価が上昇中...中国のレ…
  • 6
    ピラミッドよりも昔なのに...湖底で見つかった古代の…
  • 7
    飛行機よりラク? ソウル〜釜山「110分」へ――韓国が…
  • 8
    【総選挙予測:自民は圧勝せず】立憲・公明連合は投…
  • 9
    「怖すぎる...」モルディブで凶暴な魚の群れに「襲撃…
  • 10
    ノーベル賞に選ばれなかったからグリーンランドを奪…
  • 1
    上野公園「トイレ騒動」に見る、日本のトイレが「世界一危険」な理由
  • 2
    ピラミッドよりも昔なのに...湖底で見つかった古代の船が明かす、古代の人々の「超技術」
  • 3
    世界初で日本独自、南鳥島沖で始まるレアアース泥試掘の重要性 日本発の希少資源採取技術は他にも
  • 4
    【クイズ】韓国を抜いて1位に...世界で最も「出生率…
  • 5
    韓国『日本人無料』の光と影 ── 日韓首脳が「未来志向…
  • 6
    正気を失った?──トランプ、エプスタイン疑惑につい…
  • 7
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 8
    完全に「ホクロ」かと...医師も見逃した「皮膚がん」…
  • 9
    ニュージーランドの深海に棲む、300年以上生きている…
  • 10
    【銘柄】「古河機械金属」の株価が上昇中...中国のレ…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 3
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 4
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 5
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した─…
  • 6
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 7
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 8
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 9
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 10
    前進するロシア、忍び寄る限界...勝者に見えるプーチ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中