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スーダンもイランと断交、UAEは外交格下げ、周辺国に影響拡大

シーア派指導者ニムル師処刑に始まったサウジ=イランの対立は周辺各国を巻き込む事態に

2016年1月5日(火)15時42分

1月4日、サウジアラビアがイランとの国交を断絶したことを受け、イスラム教スンニ派とシーア派の宗教対立による影響が周辺国にも広がっている。テヘランでサウジに抗議するデモ参加者(2016年 ロイター/Raheb Homavandi)

 サウジアラビアがイランとの国交を断絶したことを受け、イスラム教スンニ派とシーア派の宗教対立による影響が周辺国にも広がっている。

 4日にはバーレーンに続き、スーダンも首都テヘランのサウジ大使館襲撃などへの対応として、イランと断交すると明らかにした。

 アラブ首長国連邦(UAE)は、イランとの外交関係を格下げした。UAE駐在のイラン外交官の数を制限するとしている。

 イスラム教スンニ派のサウジ王室と国民の大半をシーア派が占めるイランの関係は、サウジがサウジ王室に批判的だったシーア派の有力指導者ニムル師を処刑して以来、急速に悪化。サウジアラビアは3日、イランの首都テヘランのサウジ大使館襲撃を受け、イランとの外交関係を断絶した。

   

[4日 ロイター]


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