最新記事

感染症

聖地巡礼を揺るがすエボラ熱の暴走

世界中から数百万人が集まるメッカ巡礼の時期が迫り、エボラ熱感染対策に追われるサウジアラビア

2014年9月19日(金)12時43分
マリア・カーン

大群衆 イスラム暦12月のハッジは信者の一大行事 Ibraheem Abu Mustafa-Reuters

 エボラ出血熱が西アフリカで猛威を振るうなか、イスラム教のハッジ(大巡礼)が感染拡大を招くかもしれないと懸念されている。イスラム暦12月に世界中から数百万人の信者がサウジアラビアにある聖地メッカを目指す巡礼で、今年は10月2〜7日前後になる。

 これに対してサウジアラビア政府は、エボラ熱の感染を防ぐべく厳しい措置を取ると明言。感染者が多数発生しているシエラレオネ、リベリア、ギニアの国民については、巡礼のための「ハッジ・ビザ」の発給を打ち切った。カシーム副保健相は、空路、陸路、海路の入国地点15カ所で人員や医療機器を備え、入国する巡礼者を選別する用意を整えたと語った。

 特に多くの入国者があるキング・アブドルアジズ国際空港(ジッダ)では、医師が24時間対応に当たる。WHO(世界保健機関)の駐サウジ代表ハッサン・アル・バシリによれば、「ケニア、ナイジェリア、コンゴにいるWHOチームが現地の状況をサウジアラビア保健当局に毎日連絡している。十分な検査所も、熟練した人材もそろっている。心配は要らない」

[2014年9月23日号掲載]

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

トランプ氏発言が欧州安保の動き誘発、統合軍創設も視

ビジネス

EIA、ブレント原油「第2四半期に115ドルでピー

ワールド

米中経済関係は安定、来月の首脳会談で維持へ=UST

ワールド

米イラン協議、パキスタンの仲介正念場に サウジへの
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:トランプの大誤算
特集:トランプの大誤算
2026年4月14日号(4/ 7発売)

国民向け演説は「フェイク」の繰り返し。泥沼化するイラン攻撃の出口は見えない

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    米特殊部隊、米空軍兵士救出「大成功」に残る多くの疑問
  • 2
    「南東部と東部の前線で480平方キロ奪還」とウクライナ軍司令官 ロシア軍「⁠春の​攻勢」は継続
  • 3
    米軍が兵器を太平洋から中東に大移動、対中抑止に空白
  • 4
    「地獄を見る」のは米国か──イラン地上侵攻なら革命…
  • 5
    「王はいらない」800万人デモ トランプ政権への怒り…
  • 6
    【後編】BTS再始動、3年9カ月の沈黙を経て──変わる音…
  • 7
    人口減の自治体を救う「小さな浄水場」──誰もが常に…
  • 8
    5日間の寝たきりで髪が...ICUに入院した女性を襲っ…
  • 9
    「人間の本性」を見た裁判官が語った、自らの「毒親…
  • 10
    スパイス企業の新戦略...エスビー食品が挑む「食のア…
  • 1
    米特殊部隊、米空軍兵士救出「大成功」に残る多くの疑問
  • 2
    イラン戦争の現実...アメリカとイスラエル、見え始めた限界
  • 3
    「考えの浅い親」が子どもに言ってしまっている口ぐせ・ワースト1
  • 4
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅…
  • 5
    攻撃開始日も知っていた?──イラン戦争を巡る巨額取引…
  • 6
    「南東部と東部の前線で480平方キロ奪還」とウクライ…
  • 7
    なぜイスラエルは対イラン戦争を支持するのか...「イ…
  • 8
    【銘柄】イラン情勢で一躍脚光の「NEC」 防衛・宇宙…
  • 9
    「高市しぐさ」の問題は「媚び」だけか?...異形の「…
  • 10
    人口減の自治体を救う「小さな浄水場」──誰もが常に…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    米特殊部隊、米空軍兵士救出「大成功」に残る多くの疑問
  • 4
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅…
  • 5
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...…
  • 6
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 7
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 8
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 9
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 10
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中