最新記事

米中関係

中国紙「米との対決は不可避」

中国共産党系の環球時報が、中国がアメリカの敵になる可能性は排除できないと主張

2011年9月14日(水)15時28分
パトリック・ウィン

人民の力 アメリカは中国の台頭に気が気じゃない?(写真は中国人民革命軍事博物館) Jason Lee-Reuters

 アメリカが悲しみと厳粛な空気に包まれながら9・11テロから10周年を迎えたその日、中国では共産党系新聞の社説にこんな見出しが躍った。「中国はアメリカと対峙せざるを得ないのか」

「9・11から10周年を記念する日は、アメリカが自らの戦略的な位置を調整するいい機会かもしれない。少なくとも心理的に調整する機会だ」と、人民日報系英字紙「環球時報」は書いた。

「大統領選を控えたアメリカでは、徐々に中国に対する批判の声が高まってくるだろう。こうした言説によって、米国民は中国を競争相手または敵だと見なすようになるだろう。この考えがアメリカで主流になれば、中国がアメリカの敵に仕立て上げられる可能性もある」

 この社説はさらに、アメリカは「中国の台頭を危惧しているに違いない」と記す。しかし、いかなる「国際社会の『反中国連合』も、その目的を達することはできない」。

 環球時報の社説は大概、中国共産党の考えを反映しており、その永遠のテーマはアメリカの偽善と傲慢だ(最近、中国における反欧米感情の多くは浅はかなものだと指摘する記事も掲載したが)

 それでもありがたいことに、アメリカの政治家たちは中国をやみくもに「敵」呼ばわりするような軽率な言動にはまだ至っていない。

GlobalPost.com特約

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

ウクライナ南・東部にドローン攻撃、子ども含む3人死

ビジネス

スペースX、月面での「自力発展都市」建設を優先=マ

ビジネス

日経平均は大幅続伸し最高値、一時5万7000円台 

ビジネス

ソフトバンク、26年3月期業績を上方修正 法人向け
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:トランプの帝国
特集:トランプの帝国
2026年2月10日号(2/ 3発売)

南北アメリカの完全支配を狙うトランプの戦略は中国を利し、世界の経済勢力図を完全に塗り替える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた実験室」に...抗生物質の「不都合」な真実とは
  • 2
    台湾発言、総選挙...高市首相は「イキリ」の連続で日本をどうしたいのか
  • 3
    がんの約4割は、日々の取り組みで「予防可能」...予防のために、絶対にしてはいけないこととは?
  • 4
    ビジネスクラスの乗客が「あり得ないマナー違反」...…
  • 5
    韓国映画『しあわせな選択』 ニューズウィーク日本…
  • 6
    背中を制する者が身体を制する...関節と腱を壊さない…
  • 7
    飛行機内で隣の客が「最悪」のマナー違反、「体を密…
  • 8
    【銘柄】「ソニーグループ」の株価が上がらない...業…
  • 9
    「右足全体が食われた」...突如ビーチに現れたサメが…
  • 10
    心停止の8割は自宅で起きている──ドラマが広める危険…
  • 1
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 2
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた実験室」に...抗生物質の「不都合」な真実とは
  • 3
    がんの約4割は、日々の取り組みで「予防可能」...予防のために、絶対にしてはいけないこととは?
  • 4
    致死率は最大75%のニパウイルスが、世界規模で感染…
  • 5
    米戦闘機、空母エイブラハム・リンカーンに接近した…
  • 6
    「出禁」も覚悟? ディズニーランドで緊急停止した乗…
  • 7
    グラフが示す「米国人のトランプ離れ」の実態...最新…
  • 8
    台湾発言、総選挙...高市首相は「イキリ」の連続で日…
  • 9
    高市首相の発言は正しかった...「対中圧力」と「揺れ…
  • 10
    エヌビディア「一強時代」がついに終焉?割って入っ…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 3
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」と「フリース」に移った日
  • 4
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
  • 5
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 6
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 7
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 8
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
  • 9
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した─…
  • 10
    【クイズ】韓国を抜いて1位に...世界で最も「出生率…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中