最新記事

>
ウランいらず「トリウム原発」の可能性

特集

エネルギー新時代

液化石炭からトリウム原発まで「ポスト原発」の世界を変える技術

2011.08.03
核施設

ウランいらず「トリウム原発」の可能性

The Lost Chance

核保有の真意が分かる「リトマス紙」

 ただし、現状では核開発に着手する国は真意を隠すことができる。ウラン濃縮計画やプルトニウムを生成する原子炉建設が平和的な民生利用を目的としているのか、核兵器製造の口実なのか、あるいはその両方なのかを確かめる方法がない。

 だが、効率的に発電できて核拡散にもつながらない燃料があるのに、 それでも核兵器の原料を生産できる方法を選ぶとしたらどうだろう。その国が何を優先しているか疑問の余地はほとんどなく、国際社会も相応の行動が取れる。

 原発の稼働方法の変更は、長年の慎重な研究と実験があってようやく実現する。だからこそ今、核拡散につながらない燃料の研究開発を急ぐべきだ。さもなければ、何もせずに手をこまねいていることになる。そんな危険な賭けに出る余裕は、私たちにはない。

ページトップへ

MAGAZINE

特集:静かな戦争

2017-12・26号(12/19発売)

電磁パルス攻撃、音響兵器、細菌感染モスキート......。日常生活に入り込み壊滅的ダメージを与える見えない新兵器

  • 最新号の目次
  • 予約購読お申し込み
  • デジタル版

ニューストピックス

WEEKLY RANKING

  • 最新記事
  • コラム&ブログ
  • 最新ニュース
コラム&ブログ一覧へ

STORIES ARCHIVE

  • 2023年2月
  • 2023年1月
  • 2022年12月
  • 2022年11月
  • 2022年10月
  • 2022年9月