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グーグル検索は国営メディアに有利?

2010年11月22日(月)16時08分
ジョシュア・キーティング(フォーリン・ポリシー誌編集者)

グーグルに「検閲」させるべきか

 とはいえ、現状に疑問を投げ掛ける専門家もいる。「あるニュースに関して、(外国の)通信社の記事が1つと、その配信を受けた記事が多数、そして通信社の記事を否定する現地の政府系メディアの記事が1つあるとき、政府系メディアの記事をトップに表示するのは適切なのか」と、ハーバード大学のバークマン・センターのイーサン・ザッカーマン上級研究員は言う。

 11月6日、ロシアの新聞記者オレグ・カシンがモスクワの自宅前で暴行を受けて瀕死の重傷を負った。カシンが襲われたのは、政府系メディアが行わないような政府批判をしたことが原因の可能性が高い。そうした事件に関しても、RTやロシア・ノーボスチが本当に信頼できるニュースソースと言えるのか。

 とはいえ、記事を選別して一部を排除する役目をグーグルに期待するのはおそらく現実的でないし、望ましくもないだろう。「なんらかの政治的な主観に基づいて記事を色分けしたりはしていない」と、グーグルの広報担当クリス・ゲーザーは言う。「その一線を越えると、歯止めがきかなくなるのではないかと恐れている」

 冷戦時代には、アメリカとイギリスがラジオ電波を通じてボイス・オブ・アメリカ(VOA)とBBCワールドサービスの放送を共産圏の国々に発信し、政府系メディアとは異なるニュースを提供した。しかし近年は逆に、インターネットの力を借りてロシアのRTやイランの英語放送プレスTVのような報道機関が独自のニュースを配信し始めた。

「私たちは、国や政治的視点の異なる媒体がニュースをどう報じているかを知る手立てを提供し、どのニュースソースを信じるべきか読者自身が選べるようにしている」と、グーグルのゲーザーは言う。

 つまり問われるのは、ニュースソースの信頼性を見極める読者の力、というわけだ。

Reprinted with permission from Foreign Policy, 22/11/2010. © 2010 by The Washington Post Company.

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