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リスボン条約

EU大統領とEU外相、どちらが偉い?

2009年10月8日(木)15時06分
クリストファー・ワース

 10月2日にアイルランドで実施された2度目の国民投票で、EU(欧州連合)の新基本条約「リスボン条約」の批准が可決された。

 これによって、かねてから新設が決まっていたEUの大統領(欧州理事会常任議長)と外相(外交・安全保障上級代表)という2つの新しいポストの人選作業が本格化する。

 問題は大統領と外相のどちらが強い権力を握るかだ。初代大統領にはブレア英前首相が就任するとの下馬評が高い。

 しかし大統領が世界政治を動かすだけの強い影響力を持つのか、あるいは年に4回の退屈な理事会(EU首脳会議)の議長を務めるだけなのかは分かっていない。大統領はおそらく政策決定にはほとんど関わらず、金融や農業などの重要な分野での閣僚レベルの決定にも加われないだろう。

 一方、ヨーロッパの外交政策を実際に一本化する役目を果たすのは外相だ。外相は外相理事会と欧州委員会の両方のメンバーになってかなりの予算を与えられ、新設の「外務省」を率いることになる。

 気候変動から核問題まで、世界は問題をいくつも抱えている。実権を握るのが誰であれ、目が離せない存在になるのは間違いない。

[2009年10月14日号掲載]

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