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ドイツ

SPDが進む連立解消への道

2009年10月2日(金)15時45分
シュテファン・タイル(ベルリン支局)

 ドイツ総選挙は盛り上がりに欠けたまま、9月27日の投票日を迎えた。だが左派の社会民主党(SPD)内の不協和音が今後、政界の火種になるかもしれない。

 同党の内部対立はこれまでになく先鋭化している。メルケル首相率いるキリスト教民主同盟(CDU)との4年にわたる大連立を受け入れている現実的な中道派がいる一方で、多くのSPD支持者は福祉国家の復活を求めている。福祉国家の復活は、より過激な左翼政党である左派党が掲げる政策でもある。

 現在のところSPDのシュタインマイヤー外相は、外交政策の違いなどから左派党の連立の可能性を否定している(左派党はドイツのNATO脱退を主張)。しかしドイツ国民の多くは、左派党とは手を組まないというシュタインマイヤーの公約の実現性は低いと考えている。

 共産主義体制の崩壊から20年。左派党の前身が旧東ドイツを支配していた共産党だという点も、SPDの若手議員には気にならないらしい。金融危機をきっかけに彼らは、メルケルら経済界寄りの勢力を、昔ながらの右派と左派の対立さながらに攻撃することばかり考えている。

 それがSPDに有利に働くかどうかは別問題だ。しかし少なくともドイツの有権者は右か左かを選ぶことで、今後4年間の政治の方向を自ら選ぶことができるだろう。

[2009年10月 7日号掲載]

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