最新記事

ライフスタイル

大西洋を乗り越えたミドル世代の「デーティングサイト恋愛」  24時間足らずで運命の相手とマッチ

2018年6月7日(木)16時40分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

出会い系ならでは! リアルでの初対面にひどく緊張

そこから2カ月後の2017年1月のある週末、ヘザーとアダムはようやく直接会うことに。彼は彼女の待つアトランタに向かった。

ヘザーはこう振り返る。「初めて会ったときはとても緊張したわ。でも週末が終わる頃には、アダムも私もお互いに夢中になっていた」

2人でアトランタを散策している途中、宝石店に立ち寄りエンゲージリングのリサーチをすることに。アダムはその宝石店にイギリスに帰った後こっそり電話をかけ、ヘザーが気に入っていたリングを購入した。1月の終わり頃だった。

しかし購入したことをすぐには伝えなかった。数週間が過ぎた2017年3月、ヘザーが冗談めかして結婚について話していた時に、ようやく白状した。

「電話越しにアダムは、私のことがどれだけ好きか伝えてくれていたの。だから私は『リングはどこなの? 結婚する気はあるのかしら』と尋ねたわ。すると彼はこう言ったの。『実は、リングを買ってあるんだ』と」

「私は大げさなプロポーズは望んでいなかった。ひざまづいて、とかね。私はただ彼と結婚したかったの。だから、このプロポーズは完璧だった」

2017年8月、お互いの家族を紹介することに決め、休暇を利用して5人でギリシャのケファロニア島を訪れる。そこで、子供たちの前で結婚。夫婦となってからもしばらくは離れた場所で生活を送らざるを得なかった2人だが、ヘザーのビザが認可され、2018年5月下旬にアダムの待つダーラムに飼っていた犬とともに引っ越し、今は一緒に暮らしている。

会った瞬間「この人と結婚したい」


2人の結婚のきっかけとなったデーティングサイトに感謝の言葉を述べつつ、ヘザーはアダムへの思いを明かした。「彼は、私が必要としているものを100%理解してくれる。こんなに私のことを完璧に愛してくれる人はいないわ」

一方アダムは、ヘザーと電話で話をするために、毎晩夜中まで起きていたことが印象に残っている様子。「まるで10代の頃に戻ったような気分だった。電話が鳴る度、とても興奮したんだ」と振り返った。続けて「ヘザーといるととても居心地がいいんだ。ソウルメイトに出会えたのだと心の底から思う。彼女なしの人生は考えられないよ」と英ザ ・サン紙に回想が掲載されている。

一昔前のアナログな時代なら、アダムとヘザーが出会うことはなかっただろう。時代の流れとともに、運命の相手に出会う確率も上がっているのかもしれない。

【参考記事】ハッカーに襲われた不倫サイトの顧客被害どこまで?

【お知らせ】ニューズウィーク日本版メルマガのご登録を!
気になる北朝鮮問題の動向から英国ロイヤルファミリーの話題まで、世界の動きを
ウイークデーの朝にお届けします。
ご登録(無料)はこちらから=>>

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

米国防長官、在韓米軍の「柔軟性」検討へ 米韓同盟で

ビジネス

ノルウェー政府系ファンド、マスク氏の1兆ドル報酬案

ビジネス

日経平均は大幅反落し5万2000円割れ、利益確定の

ビジネス

アングル:試される米消費の持続力、物価高に政府閉鎖
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:高市早苗研究
特集:高市早苗研究
2025年11月 4日/2025年11月11日号(10/28発売)

課題だらけの日本の政治・経済・外交を初の女性首相はこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    米沿岸に頻出する「海中UFO」──物理法則で説明がつかない現象を軍も警戒
  • 3
    「あなたが着ている制服を...」 乗客が客室乗務員に「非常識すぎる」要求...CAが取った行動が話題に
  • 4
    9歳女児が行方不明...失踪直前、防犯カメラに映った…
  • 5
    「日本のあの観光地」が世界2位...エクスペディア「…
  • 6
    虹に「極限まで近づく」とどう見える?...小型機パイ…
  • 7
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 8
    【ウクライナ】要衝ポクロウシクの攻防戦が最終局面…
  • 9
    「白人に見えない」と言われ続けた白人女性...外見と…
  • 10
    これをすれば「安定した子供」に育つ?...児童心理学…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読み方は?
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    【話題の写真】自宅の天井に突如現れた「奇妙な塊」…
  • 5
    【ウクライナ】要衝ポクロウシクの攻防戦が最終局面…
  • 6
    9歳女児が行方不明...失踪直前、防犯カメラに映った…
  • 7
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
  • 8
    女性の後を毎晩つけてくるストーカー...1週間後、雨…
  • 9
    「日本のあの観光地」が世界2位...エクスペディア「…
  • 10
    だまされやすい詐欺メールTOP3を専門家が解説
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になり…
  • 5
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 6
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
  • 7
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 10
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中