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医者が見逃した癌をチャットGPTが発見...それでもAIを過信してはいけない理由とは

Dr. ChatGPT: Use With Care

2025年10月23日(木)14時45分
アリス・ギブス(ライフスタイル担当)
AI医療のイメージ

テクノロジーが進化するなか、医療診断へのAI導入は広がっている ANDREY_POPOV/SHUTTERSTOCK

<AIで命を救われる事例もあるが、専門家は危険性を指摘している>

大したことではない──視界の端に小さな黒い点が見えると気付いたとき、米ユタ州に住むスティーブン・スプライズ(36)はそう思った。

「飛蚊(ひぶん)症のようではなく、眼球を押したとき、反対側の目に現れる黒い影に似ていた」と、スプライズは本誌に語る。


数年前に受けた涙管手術の影響かもしれないと考えた。「一応、眼科医に調べてもらうことにした。でも検査の後で、医師から『異常は見当たりません』と言われた」

安心したスプライズは看護学校に通いながら、妻ローラと共に子供3人を育てる忙しい日常に戻った。だが1年後、思いがけないきっかけで、行動を起こすことになる。

「病院での臨床研修中、妻にセルフィーを送った。そのとき、自分の目がゆがんで見えるのに気付き、少し怖くなった」。どうすべきか迷ったスプライズは、新しい方法を試すことにした。「症状をチャットGPTに入力してみた。答えは、医師にもう一度相談すべきだというものだった」

【動画】医療に革命を起こすAI

手術をすれば済むと考えていたが、驚いたことに、術後に知らされたのは癌の可能性だった。後日に確定した診断は腺様嚢胞(せんようのうほう)癌だ。悪性度の高いまれな癌で、スプライズのような症例は1%に満たない。

PET(陽電子放射断層撮影)検査では、幸いにも転移は認められなかった。スプライズはその後の数週間、放射線治療と抗癌剤治療を受けた。

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