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米9月中古住宅販売、1.5%増の406万戸 7カ月ぶり高水準

2025年10月23日(木)23時59分

全米リアルター協会(NAR)が23日に発表した9月の米中古住宅販売戸数(季節調整済み)は年率換算で前月比1.5%増の406万戸と、2月以来の高水準だった。写真はフロリダ州マイアミで4月撮影(2025年 ロイター/Marco Bello)

[ワシントン 23日 ロイター] - 全米リアルター協会(NAR)が23日に発表した9月の米中古住宅販売戸数(季節調整済み)は年率換算で前月比1.5%増の406万戸と、2月以来の高水準だった。ただ、経済の先行き不透明感が高まる中、労働市場も停滞しつつあり、住宅ローン金利の低下による販売の押し上げ効果は限定される可能性があるとの見方も出ている。

販売戸数はロイターがまとめたエコノミスト予想と一致。前年同月比では4.1%増加した。NARのチーフエコノミスト、ローレンス・ユン氏は住宅ローン金利の低下で販売が押し上げられている。住宅価格が手ごろになっていることも販売増につながっている」と述べた。

ただ一部の不動産業者から、政府機関の一部閉鎖の影響で洪水リスクの高い地域の住宅購入予定者が必要な保険を得られず、契約の成立が遅れているとの指摘も出ている。

中古住宅価格の中央値は前年同月比2.1%上昇の41万5200ドル。地域別では、北東部、南部、西部で増加した一方、中西部では減少した。

中古住宅在庫は前年同月比14.0%増の155万戸。急増したものの、新型コロナウイルスの感染拡大前の水準はなお下回っている。

9月の販売ペースに基づくと、在庫を消化するのにかかる期間は4.6カ月。前年同月は4.2カ月だった。一般的にこの期間が4─7カ月なら需給は均衡していると見なされる。

販売全体に占める初めて住宅購入者の比率は30%。前年同月は26%だった。エコノミストは健全な住宅市場の維持には40%程度が必要としている。

ロイター
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