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米ブラックストーン、7─9月期は増益 企業取引が活発化

2025年10月24日(金)03時29分

米大手投資会社ブラックストーンが23日発表した2025年第3・四半期(7─9月期)決算は、分配可能利益が前年同期比48%増の18億9000万ドル、1株当たり1.52ドルだった。写真はニューヨークで7月撮影(2025年 ロイター/Mike Segar)

[23日 ロイター] - 米大手投資会社ブラックストーンが23日発表した2025年第3・四半期(7─9月期)決算は、分配可能利益が前年同期比48%増の18億9000万ドル、1株当たり1.52ドルだった。LSEGがまとめたアナリスト予想の1株当たり1.23ドルを上回った。プライベートエクイティ(PE)部門の回復やクレジット部門の成長が寄与した。

トランプ米大統領が幅広い国・地域を対象とした高関税措置を表明したことを受け、市場が不安定化した時期もあったが、ここ数カ月間は企業の動きが活発化している。パイパー・サンドラーのアナリストは「ここ数年、取引活動や新規株式公開(IPO)は非常に低調だったため、蓄積された需要が顕在化し始めている」との見方を示した。

スティーブン・シュワルツマン最高経営責任者(CEO)は成長分野としてデジタルおよびエネルギーインフラへの投資を強調した。PEではインフラ分野が優れたパフォーマンスを示した。

第3・四半期にPE資産93億ドルを売却し、利益が25年4─6月期から2倍以上に増えた。

クレジット・保険部門では、米センプラの液化天然ガス(LNG)事業への70億ドルの投資を主導した。クレジット・保険部門が7─9月期の全体の資金流入額542億ドルのうち約3分の2を占め、運用資産残高は過去最高の1兆2400億ドル規模となった。

ブラックストーンは成長の持続に向け、同業のTPGとともに最大で183億ドル相当を投じる医療診断機器企業ホロジックの買収を発表している。

ロイター
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