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米フォード、通年利益見通しを引き下げ アルミ工場火災が影響

2025年10月24日(金)06時21分

米自動車大手フォード・モーターは23日、2025年の利払い・税引き前利益(EBIT)見通しを60─65億ドルと、従来の65─75億ドルから引き下げた。写真はカリフォルニア州エンシニータスで20日撮影(2025年 ロイター/Mike Blake)

Nora Eckert Nathan Gomes

[デトロイト 23日 ロイター] - 米自動車大手フォード・モーターは23日、2025年の利払い・税引き前利益(EBIT)見通しを60─65億ドルと、従来の65─75億ドルから引き下げた。アルミリサイクル大手ノベリスの工場で発生した火災の影響を理由とした。火災による損失は、利払い・税引き前で約15─20億ドルに上るとし、このうち約10億ドルは来年相殺できる見込みだとした。通期見通し引き下げは今年2度目となる。

併せて発表した第3・四半期決算は、売上高が前年同期比9%増の505億ドル。1株当たり利益は0.45ドルと、LSEGがまとめたアナリスト予想の0.36ドルを上回った。

ジム・ファーリー最高経営責任者(CEO)は声明で、現地に赴いてノベリスと協力し、稼働可能な工場からアルミニウムを調達する作業に取り組んできたと説明。「25年への影響を最小限に抑え、来年には生産を回復させるために、短期間で大きな進展を遂げた」と述べた。

エバーコアISIのアナリストらは8日、ノベリスの米ニューヨーク州のアルミニウム工場で発生した火災により、フォードのピックアップトラック「F─150」の生産が数カ月にわたって影響を受ける見通しで、同社利益が最大10億ドル減少するとの予測を示していた。

ロイター
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