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考古学

エジプト最古のピラミッド建設に「エレベーター」が使われていた?

2025年3月14日(金)16時55分
アリストス・ジョージャウ(科学担当)
サッカラ台地にそびえるジェセル王の階段ピラミッド

サッカラ台地にそびえるジェセル王の階段ピラミッド。建設時には驚きの技術が使われていた? Angel Cristi-shutterstock

<重機もない4000年以上も昔に作られたピラミッド。その建設には「再生可能エネルギー」が使われていたという説も>

古代エジプトの人たちはどうやって壮大なピラミッドのてっぺんまで重い石を運び上げたのか。もしかすると水圧を利用したのかもしれない。

【動画】ピラミッド建設に際し、「エレベーター」をどのように使っていた?

ナイル川西岸のサッカラ台地にそびえる「ジェセル王の階段ピラミッド」は、知られる限りエジプトで最古の石造巨大建築物。約4700年前の第3王朝時代に建てられ、高さは約62メートルで、後の四角錐(しかくすい)状ピラミッドの原型とされる。そしてフランスの考古学者グザビエ・ランドローによれば、周囲には巨大な人工貯水池の痕跡があり、その水圧を調整して巨石を持ち上げていた可能性がある。


科学誌PLOS ONEに昨年8月5日付で掲載されたランドローらの論文によれば、この階段ピラミッドの内部には2つのシャフト(縦穴)に水を流し込む仕組みがあり、水圧を巧みに調節すれば何トンもある巨石を昇降させることが可能だった。「ピラミッド建設をめぐる長年の疑問に論理的な答えをもたらす発見」だと、ランドローは自負している。

研究者らは、まずジェセル王の階段ピラミッドの立地に注目した。そこはナイル川に近く、大量の水を引くことが可能だった。しかもその周辺には「ギスル・エル・ムディル」と呼ばれる使途不明の巨大構造物があった。ランドローらは、これが人工的な貯水池だったと推定している。

さらに、ピラミッドを中心とする神聖な敷地の外側には深い塹壕のような濠(ほり)が巡らされていた。

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