大切な服の寿命を延ばして、もっと長く着る...hap「カバロスランドリー」のサーキュラーファッション
業界全体の意識不足や抵抗が大きな壁に
カバロスの開発の原点は、2013年にバングラデシュの首都ダッカ近郊で発生した「ラナ・プラザ崩落事故」だったという。この商業ビルには多くの縫製工場が入居しており、従業員ら1000人以上が犠牲となった。
hapの創業者で代表取締役社長の鈴木素氏は、「この事件を受けて、アパレル産業における人権問題や環境問題に強い関心を抱き、持続可能なサーキュラーファッションを開発する決意を固めました」と語る。
しかし、初期段階から多くの課題に直面する。「特に、繊維アパレル業界全体での持続可能性の意識不足や、既存の製造プロセスを変えることへの抵抗が大きな障害でした」と鈴木氏は振り返る。
業界全体の意識を高めるためにも、科学的データに基づいて持続可能性を評価することが重要であり、それに多くのリソースやコストを投入したという。現在は、信州大学や九州大学発のスタートアップaiESG社などと協力し、サプライチェーン全体のESG(環境、社会、ガバナンス)評価や、製品の資源採取から廃棄に至るまでの環境負荷を評価するLCA(ライフサイクルアセスメント)の導入を進めている。こうした取り組みは、大手アパレル企業との連携にもつながっている。
hapは、B2C展開も積極的に行っており、常識を覆すような商品が注目を集めてきた。クラウドファンディング「Makuake」では、カバロス超温熱掛け布団PROや超冷感Tシャツ、消臭ソックスなど、これまで10点を発売し、応援購入総額は2億円を超える。
カバロスの技術を通して、hapはファッション業界における供給過多を解消するだけでなく、「サステナブルファッション」という概念を消費者の間に広げることにも貢献してきた。一枚の衣類をより長く、大切に着続けることは、持続可能なライフスタイルに転換する大きな一歩となるはずだ。
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