最新記事
SDGsパートナー

食品ロスは「MOTTAINAI」! 三本珈琲は「社会貢献型」製品で、食品ロスと貧困の解消を目指す

2023年12月25日(月)16時00分
ニューズウィーク日本版編集部SDGs室 ブランドストーリー

「MOTTAINAI」の気持ちを忘れないために

Mitsumoto_sub33.jpg

全売店頭での子供向けSDGsセミナーのようす(左上)、災害ボランティアセンターへのコーヒー寄付のようす(右上)、鎌倉総合工場に設置された太陽光発電パネル見学のようす(左下)、フードバンク活動団体のイベントでコーヒーブレンド体験開催の様子(右下)

三本珈琲が、全員参加型食品ロス削減推進モデルを始めたきっかけは「もったいない」という日本文化の根底にある考えから来ている。

日本人として「もったいない」という精神を大切にしたいという思いから、創業より強い想いを持っていた社会貢献企業活動と企業活動の両輪を回す工夫として、社会貢献型商品の開発を進めてきた。

オリジナルブレンドは食品ロス削減という目標達成のために創出された商品だが、事業としては社会貢献と利益の両立があってこそ、活動が持続可能となり循環が生まれる。同社はその思想の元、全員参加型食品ロス削減推進モデルをいかに進化・発展させながら継続していくかを考えながら取り組みを進めているという。

「製造工程では、これまで行っていた手順を変えたり、保管スペースを作ったりという新しい運用を取り入れる必要がありました。社内には『そんなスペースは無い』『大変だ』などの声も多かったのですが、いったん運用が始まればスタンダードとなります。それが外部から評価されるうちに、従業員にも食品ロス削減の意識が根付いてきました」と正木氏は語る。

三本珈琲としては、このモデルのバトンは未来を担う子どもたちに渡されると考えている。三本珈琲は今を生きる世代の責務として、次世代にこのバトンがつながるように各種イベントを通じて、サステナブルな活動の意義を伝え続けていくという。

2004年に環境分野で初のノーベル平和賞を受賞したケニア出身の故ワンガリ・マータイ氏は、日本語の「MOTTAINAI」を、環境を守る世界共通語として提唱していた。冒頭でも述べたように、食品ロス削減は喫緊の課題と言える。三本珈琲の取り組みは、「MOTTAINAI」の気持ちを日本人に改めて思いださせるものだろう。

20240521issue_cover150.jpg
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2024年5月21日号(5月14日発売)は「インドのヒント」特集。[モディ首相独占取材]矛盾だらけの人口超大国インド。読み解くカギはモディの言葉にあり

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

米、中国関連企業に土地売却命令 ICBM格納施設に

ビジネス

ENEOSHD、発行済み株式の22.68%上限に自

ビジネス

ノボノルディスク、「ウゴービ」の試験で体重減少効果

ビジネス

豪カンタス航空、7月下旬から上海便運休 需要低迷で
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:インドのヒント
特集:インドのヒント
2024年5月21日号(5/14発売)

矛盾だらけの人口超大国インド。読み解くカギはモディ首相の言葉にあり

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    やっと撃墜できたドローンが、仲間の兵士に直撃する悲劇の動画...ロシア軍内で高まる「ショットガン寄越せ」の声

  • 2

    原因は「若者の困窮」ではない? 急速に進む韓国少子化の本当の理由【アニメで解説】

  • 3

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などできない理由

  • 4

    年金だけに頼ると貧困ライン未満の生活に...進む少子…

  • 5

    「ゼレンスキー暗殺計画」はプーチンへの「贈り物」…

  • 6

    常圧で、種結晶を使わず、短時間で作りだせる...韓国…

  • 7

    北米で素数ゼミが1803年以来の同時大発生、騒音もダ…

  • 8

    「人の臓器を揚げて食らう」人肉食受刑者らによる最…

  • 9

    ブラッドレー歩兵戦闘車、ロシアT80戦車を撃ち抜く「…

  • 10

    自宅のリフォーム中、床下でショッキングな発見をし…

  • 1

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などできない理由

  • 2

    やっと撃墜できたドローンが、仲間の兵士に直撃する悲劇の動画...ロシア軍内で高まる「ショットガン寄越せ」の声

  • 3

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃のマタニティ姿「デニム生地ジャンプスーツ」が話題に

  • 4

    大阪万博でも「同じ過ち」が繰り返された...「太平洋…

  • 5

    「恋人に会いたい」歌姫テイラー・スウィフト...不必…

  • 6

    常圧で、種結晶を使わず、短時間で作りだせる...韓国…

  • 7

    ロシア兵がウクライナ「ATACMS」ミサイルの直撃を受…

  • 8

    原因は「若者の困窮」ではない? 急速に進む韓国少…

  • 9

    日本の10代は「スマホだけ」しか使いこなせない

  • 10

    ウクライナ防空の切り札「機関銃ドローン」、米追加…

  • 1

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 2

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 3

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 4

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などで…

  • 5

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 6

    やっと撃墜できたドローンが、仲間の兵士に直撃する…

  • 7

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドロ…

  • 8

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 9

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 10

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃のマタニティ姿「デニム生地…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中