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食品ロスは「MOTTAINAI」! 三本珈琲は「社会貢献型」製品で、食品ロスと貧困の解消を目指す

2023年12月25日(月)16時00分
ニューズウィーク日本版編集部SDGs室 ブランドストーリー
コーヒー豆でできた世界地図

Shutterstock/Sergio Rojo

<世界の食品ロスの量が年間25憶トンに及ぶ中、食品ロスと貧困を削減するために社会貢献型製品を使った持続可能なシステムを構築する>

◇ ◇ ◇
  

コーヒー製造業者である三本珈琲株式会社は、食品メーカーの責務として「全員参加型食品ロス削減推進モデル」を構築。製造時の食品ロスを削減し、貧困の解消を目指す社会貢献型製品を開発している。

食品ロスとなっていたコーヒーを活用したオリジナル商品を開発

現在、世界の人口は80憶人を突破し、100憶人に近づく中、6人に1人(3億5600万人)の子どもが「極度にまずしい」暮らしを強いられている。貧困問題は途上国だけでなく先進国にも潜んでおり、日本の「相対的貧困」率は15.7%で、OECD(経済協力開発機構)加盟国中最悪の数値だ。

一方で、日本の食品ロスの量は523万トン(令和3年度推計)であり、これは2021年度の世界の食糧援助量である440万トンを上回る数字だ。

三本珈琲株式会社は2021年、このような貧困の現状と食品ロスに社会が一丸となって課題解決に取り組めるシステムとして、「全員参加型食品ロス削減推進モデル」を構築した。

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全員参加型食品ロス削減推進モデルの図


このモデルは、三本珈琲がコーヒー製造時に発生する規格外品など、これまで食品ロスとなっていたコーヒーを活用した商品「三本珈琲オリジナルブレンド」を開発し、その売上の一部をフードバンクや子ども食堂などを支援している団体に寄付をする。これにより食品ロスを削減すると同時に必要な人に食べ物を届けることができるのだ。

本システムでは、消費者も商品を買うことを通じて、貧困解消の促進に貢献することができる。すべての人間を、食品ロス削減や貧困解消への取り組みに参加させることが狙いだ。

「この取り組みは、社会貢献型商品の販売店やNPO法人とコミュニケーションを取りながら進めています。販売店やイベント開催地域は北海道から九州まで全国に広がっていて、事案ごとに地域の支店職員や他部署と連携しています」と同社製造部門統括本部サステナビリティ推進室の正木陽子氏は話す。

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