最新記事
SDGsパートナー

生産工程を徹底的に分析し、CO2排出量も食品廃棄も削減...ニチレイフーズの最新環境配慮型工場の秘密

2023年12月26日(火)17時00分
ニューズウィーク日本版編集部SDGs室 ブランドストーリー

AIによる品質判定

AIによる品質判定

最先端のシステムを導入した同工場では、多数のカメラやセンサーが配置されている。画像をリアルタイムで、「コックピット」と呼ばれるモニターに集約することで、現場の状況をリアルタイムで把握できるようになっており、生産性指標の見える化だけでなく、環境データの見える化も実現した。

「ニチレイの約束」に則って建設、カーボンニュートラルに貢献する工場に

ニチレイグループが掲げるサステナビリティ基本方針は「ニチレイの約束」と呼ばれ、ニチレイフーズはこの方針に則って、サステナビリティの取り組みを進めている。今回のキューレイ第三工場建設にあたっても、「ニチレイの約束」に準拠したかたちで環境負荷の低減を図っていった。

ニチレイフーズにとって、同工場の意義は環境面だけにあるのではない。主力カテゴリである冷凍米飯の専用工場はもともと千葉県にもあり、これで東西2拠点体制が確立。災害など緊急時に商品供給を止めないBCP(事業継続計画)の強化につながった。

新技術を伴う製造ラインを導入したことで、多様化する消費者ニーズに応える新たな商品提案も可能になる。さらには、地域社会やそこで働く従業員との関わりだ。

「新工場では、最新鋭の設備導入やDXの推進による経済的価値の向上はもちろんですが、環境負荷の少ない生産活動や、食育を通じた社会・地域貢献など社会的価値の向上に努め、従業員が誇れる、働き続けたい工場にしていきます」と、佐藤氏は胸を張る。

「ニチレイの約束」に戻れば、そこに掲げられているのは、温室効果ガスの排出削減から、食資源・水資源の適切な管理、安全で高品質な商品の安定供給、環境や人権・労働環境への配慮、循環型社会の実現まで。新工場に期待される「約束の履行」は多そうだ。

気候変動対策についてニチレイフーズは、国内のスコープ1及びスコープ2(※)におけるCO2排出量を2030年までに50%削減(2015年比)する目標を掲げている。新工場はその目標達成に貢献するものになるだろう。

※企業自らが排出する直接排出をスコープ1、その企業の電力などのエネルギー調達に伴う間接排出をスコープ2と呼ぶ。

2020年、日本政府は2050年までにカーボンニュートラルを目指すと宣言した。日本の製造業においても、それぞれの企業がそれぞれに目標を掲げ、温室効果ガス排出削減の取り組みを加速させている。

ニチレイフーズのキューレイ第三工場のような環境配慮型の工場がもっと増えれば、日本ひいては世界のカーボンニュートラル実現が近づいていくだろう。

ニューズウィーク日本版 トランプの大誤算
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2026年4月14号(4月7日発売)は「トランプの大誤算」特集。国民向け演説は「フェイク」の繰り返し。泥沼化するイラン攻撃の出口は見えない

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

アングル:イラン戦争でインフレ再燃、トランプ政権に

ビジネス

NY外為市場=ドル下落、中東停戦維持期待で安全資産

ワールド

イラン交渉団がパキスタン到着、レバノン停戦要求 米

ビジネス

米国株式市場=まちまち、中東交渉控え様子見 ハイテ
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプの大誤算
特集:トランプの大誤算
2026年4月14日号(4/ 7発売)

国民向け演説は「フェイク」の繰り返し。泥沼化するイラン攻撃の出口は見えない

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    バリ島沖の要衝で「中国製水中ドローン」が回収される...潜水艦の重要ルートで一体何をしていた?
  • 2
    古代のパピルスから新たに見つかった「2500年前の文章」...歴史を塗り替えかねない、その内容とは?
  • 3
    停戦合意後もレバノン猛攻を続けるイスラエル、「国防軍は崩壊寸前」
  • 4
    撃墜された米国機から財布やID回収か、イラン側が拡…
  • 5
    目のやり場に困る...元アイスホッケー女性選手の「密…
  • 6
    ポケモンで遊ぶと脳に「専用の領域」ができる? ポ…
  • 7
    「仕事ができる人」になる、ただ1つの条件...「頑張…
  • 8
    中国がイラン戦争一時停戦の裏で大笑い...一時停戦に…
  • 9
    「南東部と東部の前線で480平方キロ奪還」とウクライ…
  • 10
    「地獄を見る」のは米国か──イラン地上侵攻なら革命…
  • 1
    米特殊部隊、米空軍兵士救出「大成功」に残る多くの疑問
  • 2
    古代のパピルスから新たに見つかった「2500年前の文章」...歴史を塗り替えかねない、その内容とは?
  • 3
    バリ島沖の要衝で「中国製水中ドローン」が回収される...潜水艦の重要ルートで一体何をしていた?
  • 4
    韓国、生理用品無償支給を7月から開始 靴の中敷きで…
  • 5
    「南東部と東部の前線で480平方キロ奪還」とウクライ…
  • 6
    イラン戦争の現実...アメリカとイスラエル、見え始め…
  • 7
    「考えの浅い親」が子どもに言ってしまっている口ぐ…
  • 8
    「地獄を見る」のは米国か──イラン地上侵攻なら革命…
  • 9
    撃墜された米国機から財布やID回収か、イラン側が拡…
  • 10
    ポケモンで遊ぶと脳に「専用の領域」ができる? ポ…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    米特殊部隊、米空軍兵士救出「大成功」に残る多くの疑問
  • 3
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅」企業が救う、ウクライナの未来
  • 4
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 5
    古代のパピルスから新たに見つかった「2500年前の文…
  • 6
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 7
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 8
    バリ島沖の要衝で「中国製水中ドローン」が回収され…
  • 9
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
  • 10
    メーガン妃、娘リリベット王女との「お手伝い姿」公…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中