なぜ腹筋だけを鍛えてはいけないのか?...「ミッドセクション」こそが基礎種目だった
やるならレッグレイズだ。特に、頭上にあるバーにぶら下がるスタイルがボディビルディングに向いている。
レッグレイズは複合エクササイズであり、腹部だけでなく、股関節屈筋(戦ったり、ランニングしたりするときの要になる筋肉)や大腿直筋(瞬発的に膝を伸ばす動作にかかわる筋肉)にも負荷をかける。
また、ハンギングポジションをとることで、体の前面にある筋肉チェーンに協働作業を強いるものになる。このチェーンには、グリップ、腕、広背筋、胸郭にある鋸筋や肋間筋が含まれている。これらすべてが発達していく。
クランチのような分離エクササイズに惑わされてはならない。チェーンの一領域だけを強くするエクササイズだからだ。全体の中で一部分だけ強いチェーンをエンジニアがつくったら何が起こるか?
そのチェーンは裂ける。狂ったように「腹部」分離エクササイズをやったときに起こるのもそれだ。
何かが「裂ける」。そのスタイルで腹部を鍛えているトレーニーの背中や腰には痛みがあり、ヘルニアや肋骨痛になったり、膝を悪くしたりする。
だから、腹筋を際立つものにしたい時も、ミッドセクション全体を大きく動作させる複合エクササイズを選ぶ必要があるのだ! 偉大なるアラン・キャルバートの言葉を『スーパー・ストレンチ』(1924年)から引用しよう。
大腿前部を動作から外し、腹筋を分離して開発することは可能だ。わたしの意見だが、どの筋肉を開発する場合も、これは馬鹿げたやり方になる。
筋肉は見栄えをよくするためにそこにあるのではなく、使うためにある。そして、腹筋と大腿前部は協働する構造になっている。
つまり、腹筋単体を対象にするより、大腿前部と腹筋を同時に鍛えた方が、より強くなるだけでなく、(皮肉なことに)より開発されて厚くなる。





