筋肉の正体は「ホルモン」だった...テストステロン濃度を増やす「6つのルール」とは?
ボディビルディングも同じだ。その気になりさえすれば、だれもが筋肥大をもたらすワークアウトに身を入れることができる。
しかし、アスリートのテストステロン濃度が低いと、得られる筋肉は限りなくゼロに近づいていく。ひとつ例を挙げよう。
男性の場合、ジムに通って熱心にトレーニングすれば、筋肉が幾らかついてくる。そこで、彼のガールフレンドが「わたしも筋肉をつけたい」と、同じジムに通い、同じように熱心にトレーニングしたとする。
しかし、彼のように筋肉がつくことはない。二人は同じものを食べている。同じようにトレーニングし、同じように眠り、恋する二人は同じように幸せだ。
しかし、筋肉量だけが違ってくる。その違いをつくるのがホルモン濃度だ。女性のテストステロン濃度は、通常、男性の1/10しかない。それがこの違いをつくり出す。
本書の第2章「監獄ボディビルダーになるための十戒」を使って女性がキャリステニクスに取り組むと、強くなるし、引き締まってくる。腱や関節も丈夫になる。
しかし、筋肉ムキムキになることはない。そうなれないのだ。太陽光が弱いとどれだけ日光浴をしても褐色になれないのと同じだ。
オリンピックに出てくる女子体操選手は、身体能力的な意味で、地球上でもっとも秀でた女性の一群といえる。





