「燃え尽きやすい」母親・父親の特徴...愛着スタイルが左右する親のメンタル
Psychologists Reveal Type of Parents Most Likely To Feel Burnt Out
幼少期の親子関係が左右する「燃え尽きリスク」
研究者たちは、男性はしばしば感情抑制に頼る傾向があり、女性はより感情を表出しやすいが、ケアの要求が絶え間ない場合に圧倒されやすいと指摘している。
さらに、幼少期の親子関係が男女で異なる形で燃え尽きの経路を形成していることも明らかになった。
男性では「母親への回避型愛着」が燃え尽きと最も強く関連していた。一方、女性では「父親への回避型愛着」が最も強い関連を示し、父娘関係がストレス耐性や感情調整能力の形成に特に影響を与える可能性が示唆された。
研究者たちは、親の燃え尽きへの介入は単なるストレス管理にとどまらず、感情調整や愛着に関連するプロセスに焦点を当てるべきであると主張している。具体的には、自分の感情や動機を理解する能力を高める「メンタライゼーション・ベースド・セラピー」や、感情の意識と共感力を強化する「感情焦点化療法」などが有効であると述べている。
また、性差に応じた支援策も推奨している。たとえば、父親には感情的な再関与と回避行動の軽減を促し、母親には感情的過活動の管理と建設的な感情表現の発達を支援することが挙げられる。
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