1700年続く発酵の知恵...秋バテに効く「あの飲み物」が若返りにも効くらしい
「麹甘酒」か「酒粕甘酒」か、飲むならどっち
入れ替わり歴史に登場してきた、2つの甘酒。しかし、両方に手が届く現代、麹甘酒と酒粕甘酒はどう飲み分ければいいのか。
「これまでお伝えした通り、疲労回復や集中力アップ、美肌には麹甘酒が。そして、脂質代謝には酒粕甘酒がおすすめです」
酒粕甘酒にも、麹甘酒と同じくビタミンB群が豊富だ。また食物繊維も多い。しかし、特に酒粕甘酒に多く含まれる「レジスタントプロテイン」という成分があるという。
レジスタントプロテインには脂質を流す成分が含まれており、揚げ物やグラタンなど脂質の多い食事と一緒に摂るのがおすすめだそうだ。
どちらも、コストパフォーマンスはいい。125〜200mlで200円前後。大き目のパックで買えば、1杯あたり(藤本先生のおすすめは、1日100mlだ)、80円ほどとさらにお得だ。サプリで同じ栄養をすべて摂ろうとすれば、数千円はかかるだろう。
「しかも原料は米と米麹、水だけ。添加物もありません。総合的に栄養を取りたいなら、サプリより甘酒の方が効率的ですね」
それにしても、289年から歴史に登場し、1700年以上も受け継がれてきた甘酒に、こんなに効果があったとは――。350種類もの栄養素を秘める飲み物が、現代人の相棒になるのは自然な流れだろう。
「だから私は「究極のパフォーマンス向上ドリンク」と呼んでいるんです」と藤本先生はニヤリ。
秋バテの季節、甘酒を試してみる価値は十分にありそうだ。

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