最新記事
健康食

1700年続く発酵の知恵...秋バテに効く「あの飲み物」が若返りにも効くらしい

2025年10月24日(金)10時34分
笹間 聖子(フリーライター、編集者)*PRESIDENT Onlineからの転載

「麹甘酒」か「酒粕甘酒」か、飲むならどっち

入れ替わり歴史に登場してきた、2つの甘酒。しかし、両方に手が届く現代、麹甘酒と酒粕甘酒はどう飲み分ければいいのか。

「これまでお伝えした通り、疲労回復や集中力アップ、美肌には麹甘酒が。そして、脂質代謝には酒粕甘酒がおすすめです」


酒粕甘酒にも、麹甘酒と同じくビタミンB群が豊富だ。また食物繊維も多い。しかし、特に酒粕甘酒に多く含まれる「レジスタントプロテイン」という成分があるという。

レジスタントプロテインには脂質を流す成分が含まれており、揚げ物やグラタンなど脂質の多い食事と一緒に摂るのがおすすめだそうだ。

どちらも、コストパフォーマンスはいい。125〜200mlで200円前後。大き目のパックで買えば、1杯あたり(藤本先生のおすすめは、1日100mlだ)、80円ほどとさらにお得だ。サプリで同じ栄養をすべて摂ろうとすれば、数千円はかかるだろう。

「しかも原料は米と米麹、水だけ。添加物もありません。総合的に栄養を取りたいなら、サプリより甘酒の方が効率的ですね」

それにしても、289年から歴史に登場し、1700年以上も受け継がれてきた甘酒に、こんなに効果があったとは――。350種類もの栄養素を秘める飲み物が、現代人の相棒になるのは自然な流れだろう。

「だから私は「究極のパフォーマンス向上ドリンク」と呼んでいるんです」と藤本先生はニヤリ。

秋バテの季節、甘酒を試してみる価値は十分にありそうだ。


※当記事は「PRESIDENT Online」からの転載記事です。元記事はこちら
presidentonline.jpg



ニューズウィーク日本版 教養としてのBL入門
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2025年12月23日号(12月16日発売)は「教養としてのBL入門」特集。実写ドラマのヒットで高まるBL(ボーイズラブ)人気の歴史と背景をひもとく/日米「男同士の愛」比較/権力と戦う中華BL/まずは入門10作品

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

ウォン安と不動産価格上昇、過剰流動性だけが背景では

ビジネス

12月の豪消費者信頼感指数、悲観論が再び優勢 物価

ビジネス

ベトナムEVビンファスト、対インドネシア投資拡大へ

ワールド

EUメルコスルFTAに暗雲、仏伊が最終採決延期で結
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:教養としてのBL入門
特集:教養としてのBL入門
2025年12月23日号(12/16発売)

実写ドラマのヒットで高まるBL(ボーイズラブ)人気。長きにわたるその歴史と深い背景をひもとく

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    ミトコンドリア刷新で細胞が若返る可能性...老化関連疾患に挑む新アプローチ
  • 4
    香港大火災の本当の原因と、世界が目撃した「アジア…
  • 5
    【実話】学校の管理教育を批判し、生徒のため校則を…
  • 6
    【銘柄】資生堂が巨額赤字に転落...その要因と今後の…
  • 7
    アダルトコンテンツ制作の疑い...英女性がインドネシ…
  • 8
    「なぜ便器に?」62歳の女性が真夜中のトイレで見つ…
  • 9
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 10
    現役・東大院生! 中国出身の芸人「いぜん」は、なぜ…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出を睨み建設急ピッチ
  • 3
    デンマーク国防情報局、初めて米国を「安全保障上の脅威」と明記
  • 4
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 5
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切…
  • 6
    【銘柄】資生堂が巨額赤字に転落...その要因と今後の…
  • 7
    【クイズ】「100名の最も偉大な英国人」に唯一選ばれ…
  • 8
    中国軍機の「レーダー照射」は敵対的と、元イタリア…
  • 9
    香港大火災の本当の原因と、世界が目撃した「アジア…
  • 10
    人手不足で広がり始めた、非正規から正規雇用へのキ…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 3
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 4
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 5
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 6
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 7
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 8
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦…
  • 9
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 10
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中