最新記事
健康

ウォーキングで健康増進、「1日1万歩」は不要だった...最新研究で分かった「理想の歩数」は?

Turns out fewer than 10,000 steps are enough for better health

2025年7月27日(日)07時15分
マリア・モラヴァ
ウォーキングの理想的な歩数

maxbelchenko/Shutterstock

<1日の歩数が多いほど、死亡率やさまざまな健康リスクの低減に効果的だと示されたが、一定の歩数を超えると一部の健康指標に有意な差は見られなくなった>

健康のために歩く長さは「1日1万歩」が理想的――多くの人がこう考えているが、この「常識」に異議を唱える最新研究が発表された。

これは16万人を超える成人のデータを分析した研究で、そこでは健康増進に最適な一日あたりの歩数についての包括的な知見が示された。そしてその「理想の歩数」は私たちが思っているよりも少なかった。

公衆衛生専門誌「ランセット・パブリック・ヘルス」に掲載されたこの研究は、一日の歩数を増やすことが、心臓病や死亡リスクだけでなく、さまざまな健康リスクの低減にどのようにつながるかを幅広く検証した初めての大規模調査だ。

シドニー大学など複数の機関の研究者たちが合同で行った今回の研究によれば、一日あたり約7000歩のウォーキングがいくつかの重大な健康リスクの大幅な低減と関連づけられることが分かった。

具体的にはあらゆる原因による死亡のリスクが47%、心血管疾患のリスクが25%、癌のリスクが6%、2型糖尿病のリスクが14%、認知症のリスクが38%、うつ病のリスクが22%、転倒のリスクが28%低減することが分かったという。

また研究では、一日あたり4000歩程度の「控えめな」歩数であっても、一日あたり2000歩程度の低い活動レベルと比べると健康状態の改善につながることが示された。この中には「あらゆる原因による死亡のリスクが36%低減」するというデータも含まれる。

メンバーシップ無料
ニューズウィーク日本版メンバーシップ登録
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

日中関係「少しぎくしゃく」、トランプ氏が高市氏との

ビジネス

米新築住宅販売、1月は60万戸割れ 22年10月以

ワールド

トランプ氏、イラン情勢巡り日本の積極行動に期待 高

ワールド

米とイスラエル、対イラン作戦の目標「同一でない」=
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:イラン革命防衛隊
特集:イラン革命防衛隊
2026年3月24日号(3/17発売)

イスラム神権国家を裏からコントロールする謎の軍隊の歴史と知られざる実力

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え時の装いが話題――「ファッション外交」に注目
  • 2
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期スペイン女王は空軍で訓練中、問われる「軍を知る君主」
  • 3
    韓国製ミサイル天弓-II、イラン戦争で96%迎撃の衝撃 ──「成功」が招く自国防衛の弱体化
  • 4
    第6回大会を終えて曲がり角に来たWBC
  • 5
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 6
    原油高騰よりも米国経済・米株市場の行方を左右する…
  • 7
    【衛星画像】イラン情勢緊迫、米強襲揚陸艦「トリポ…
  • 8
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する…
  • 9
    トランプ暴走の余波で加熱するW杯「ボイコット論」..…
  • 10
    アメリカはまた「壊した後」を考えていない...イラク…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期スペイン女王は空軍で訓練中、問われる「軍を知る君主」
  • 3
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が発生し既に死者も、感染源は「ナイトクラブ」
  • 4
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
  • 5
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 6
    第6回大会を終えて曲がり角に来たWBC
  • 7
    【衛星画像】イラン情勢緊迫、米強襲揚陸艦「トリポ…
  • 8
    ズボンを穿き忘れてる! 米セレブ、下を穿かず「目の…
  • 9
    住宅建設予定地に眠っていた「大量の埋蔵金」...現在…
  • 10
    「ネタニヤフの指が6本」はなぜ死亡説につながったの…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 4
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 5
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 6
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 7
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 8
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 9
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 10
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中