米16州、EV充電施設の助成金停止で連邦政府を提訴
12月16日、米国の16州と首都ワシントンDCは、トランプ政権が電気自動車(EV)充電インフラ向けの2つの助成金制度を停止したのは違法だとして、連邦政府を提訴した。写真はテキサス州で2023年3月撮影。REUTERS/Bing Guan
David Shepardson
[ワシントン 16日 ロイター] - 米国の16州と首都ワシントンDCは16日、トランプ政権が電気自動車(EV)充電インフラ向けの2つの助成金制度を停止したのは違法だとして、連邦政府を提訴した。
カリフォルニア州のボンタ司法長官は、2022年の1兆ドル規模のインフラ投資法に盛り込まれた2つの助成金制度について、運輸省が新規の資金拠出を一切承認していないと批判。
ボンタ氏は「これはまたもや無謀な試みだ。大気汚染・気候変動対策が停滞し、技術革新が遅れ、グリーン雇用の創出を妨げ、地域社会で手頃でクリーンな交通手段を利用できなくなる」と批判した。
問題となっている制度の1つは、EV充電設備や水素燃料供給インフラの整備を目的に州や自治体へ25億ドルの助成金を交付するもの。
運輸省は現時点でコメントしていない。
連邦地裁は6月、別の50億ドル規模のEV充電インフラ助成金制度について、カリフォルニア州、ニューヨーク州、イリノイ州、ワシントン州など14州への資金拠出を停止したトランプ政権の措置を差し止めている。





