午前のドルは157円前半で底堅い、上値では介入警戒も
日本の1万円札と米国の100ドル札。2010年9月撮影(2026年 ロイター/Yuriko Nakao)
Atsuko Aoyama
[東京 3日 ロイター] - 午前のドルは、157円前半で底堅く推移した。イラン緊迫化に伴う有事のドル買いの流れが続いたほか、原油価格高止まりを背景とする円売りの思惑もドル/円相場を下支えした。ただし、1月に米当局によるレートチェックが行われた際の水準近辺では、次第に為替介入への警戒感が強まるともみられている。
ドルは前日海外時間に2月9日以来の高値から切り返し、きょうの東京時間は157円前半を中心に売買が交錯する展開となった。仲値公示付近でドル買いが一時強まり、157円半ばまで上昇したものの、仲値通過後は売りが優勢で推移した。
午前中には片山さつき財務相が閣議後会見で、為替動向を念頭に「各国のカウンターパートと緊密に連携を取り、必要であれば、必要な対応を取る」と市場の動きをけん制したが、ドル/円相場の値動きは限定的だった。
イラン情勢の緊迫化に伴う有事のドル買いに加え、「原油高は貿易赤字につながる」(三井住友銀行の鈴木浩史チーフ為替ストラテジスト)として円安材料視する声もあり、ドル/円が底堅く推移している。
ソシエテ・ジェネラルのFX戦略を統括するキット・ジャックス氏はリポートで、ロングポジションが積み上がっていた豪ドルやユーロに対して、円のポジションはほとんど偏りがないと指摘。初動ではこれが円を支援したものの、日本はエネルギーを輸入に大きく依存しており、「持続的な原油価格上昇の影響を受けやすい」と指摘している。
一方、ドルが158円付近まで上昇すると為替介入への警戒感が次第に高まり、上値が抑えられる面もある。前日は157.75円まで上昇した後に利益確定の売りが優勢となり、水準を切り下げた。
1月に米当局によるレートチェックが実施された際、ドル/円相場は158円近辺で推移していたため、「意識せざるを得ない」(三井住友銀の鈴木氏)水準との声がある。特に、米国などによるイラン攻撃という「外部ショックで円安が進行するのであれば、日米の合意に従って行動を取る理由付けにもなり得る」(同)との見方だ。
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